今大会「銅」2個の森井大輝は5位「どうしても金メダルを獲得したかった」<アルペンスキー男子回転座位>

2022年3月14日 10時14分

男子回転座位 森井大輝の2回目(共同)

 北京冬季パラリンピック最終日の13日、アルペンスキー男子回転の座位で、今大会の滑降とスーパー大回転で銅メダルを獲得した森井大輝(41)=トヨタ自動車=が5位に入った。鈴木猛史(33)=KYB=は1回目で4位につけたが、2回目に途中棄権。立位は高橋幸平(21)=日体大=の12位が日本勢最高だった。
 アルペンスキー男子座位のエース森井の北京での戦いが終わった。最終種目の回転。荒れた雪面で途中棄権が相次ぐ中、2本をしっかりと完走した。ただ、トップとの差は大きく、メダル争いにはからめなかった。
 フィニッシュラインを越えてタイムを確認すると、がっかりしたように左右に首を振った。「本当に厳しいコースだった」と振り返った。
 大会序盤は、高速系種目の滑降とスーパー大回転で連日の銅メダル。勢いに乗ったかに見えたが、その後の技術系種目とスーパー複合は表彰台が遠い。「うれしさと悔しさが入り交じる、すごく複雑な思いの大会になってしまった」と総括する。「たくさんのサポートを頂いてスタートを切れている。恩返しを込めて、どうしても金メダルを獲得したかった」
 前回の平昌大会後、所属先のトヨタ自動車と開発するチェアスキーをさらに改良し、剛性と軽量化を追求した。セッティングはコースや雪質に合わせ、0.1ミリ単位で調整する。コロナ禍でもトレーニングできるように、自宅の一室にジムを造り、チェアスキーを使いこなす肉体へと鍛え上げた。マシンも「エンジン」も進化させたが、銀、銅のメダルコレクションに、新たな色を加えられなかった。
 6大会連続出場の41歳。伸びしろは「まだまだある」と信じる。世代交代が進まない日本のアルペン男子座位。若い世代の台頭を「本当に願っている」が、あっさり引き下がるつもりはない。(北京・高橋淳)

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