鈴木猛史、ゴール目前で無念の転倒 「特別な日」にメダル獲得ならず涙<アルペンスキー男子回転座位>

2022年3月14日 11時21分

男子回転座位2回目で途中棄権となり、涙ぐむ鈴木猛史(共同)

 北京冬季パラリンピック最終日の13日、アルペンスキー男子回転の座位で、今大会の滑降とスーパー大回転で銅メダルを獲得した森井大輝(41)=トヨタ自動車=が5位に入った。鈴木猛史(33)=KYB=は1回目で4位につけたが、2回目に途中棄権。立位は高橋幸平(21)=日体大=の12位が日本勢最高だった。
 アルペンスキー男子回転座位のレース後、鈴木のほおに涙が伝った。4位につけて臨んだ2本目。3人を残して終盤までトップタイムで来たが、ゴール目前で無念の転倒。「悔しい、本当に。応援してくれている方々、家族に申し訳ない」と肩を落とした。
 2014年ソチ大会で頂点に立った得意種目。間隔の狭い旗門を滑らかなターンでクリアしていく持ち味は発揮した。メダルの期待が膨らんだ2本目の終盤、荒れた雪面が待ち構える。想定していたが、それを超える厳しさだった。衝撃を吸収しきれずにバランスを崩し「心の準備不足だった」と悔やんだ。
 3月13日。8歳で両足を切断する交通事故に遭い、25歳で金メダルを獲得。「特別な日」であることを意識せず、「今のベストを出そう」と平常心で臨んだ。5大会連続となる北京大会は5種目に出場し、大回転とスーパー複合の5位が最高。「このまま終わりたくない」と雪辱を誓った。(北京・高橋淳)

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