ひたちなかで発見された化石 プロトサウルスの背骨の一部だった 県自然博物館など調査

2022年3月15日 07時32分

プロトサウルスと確認された骨の化石=坂東市で

 2020年にひたちなか市出身の大学生が同市の海岸で見つけた海の爬虫類(はちゅうるい)の化石が、モササウルス類の一種「プロトサウルス」の背骨の一部と判明した。調査を担当したミュージアムパーク県自然博物館(坂東市)などが発表した。プロトサウルスはこれまで日本での確認例はなかった。(出来田敬司)
 化石は「椎体(ついたい)」と呼ばれる骨の円柱状の部分で、高さ三十七ミリ、長さ二十五ミリ、幅三十五ミリ。現在東北大四年の志関弘平さんが二〇年、ひたちなか市の海岸の地層から発見し、同館に持ち込んだ。地層は「那珂湊層群」と呼ばれ、以前にもモササウルス類の化石が見つかっていた。
 骨の形状からモササウルス類と分かっていたが、同館の加藤太一学芸員(古脊椎動物学)らが詳しく分析したところ、プロトサウルスだと判明した。より速く泳ぐため、骨一つ一つがモササウルスより短くなっていることが特徴だという。
 研究成果は昨年十月、日本地質学会が発行する英文科学誌「アイランドアーク」に掲載された。
 加藤学芸員は「今回の研究で、従来北米など北東太平洋でしか確認されなかったプロトサウルスが、日本の沖合にも生息したことが分かった」と意義を話している。
 モササウルス類は白亜紀(約一億四千五百万年前〜六千六百万年前)後期の海にすんでいた巨大な爬虫類。四本の足はひれになっている。アメリカの映画「ジュラシック・ワールド」では、巨大なモササウルスが活躍した。
 プロトサウルスはモササウルスと比べて小型で、成獣は全長八メートル前後。主に魚を食べていたと考えられている。モササウルス類としては北アメリカやヨーロッパ、日本の海に生息していたとされるが、プロトサウルスは北アメリカでのみ確認されていた。

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