大島中央エンジェルズ　同支部対決制し頂点

2018年3月28日 02時00分

ミカサ杯第３６回東京都小学生バレーボール教育大会

女子Ａブロックで優勝した大島中央エンジェルス

　ミカサ杯第３６回東京都小学生バレーボール教育大会（都バレーボール協会、都小学生バレーボール連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催）は１８日、板橋区の小豆沢体育館で女子のＡ～Ｄブロックの決勝、男子と男女混合は準決勝と決勝を行い、女子は大島中央エンジェルス（江東）、武蔵ラビット（武蔵村山）、三砂ジュニア（江東）、鷹番ＪＶＣ（目黒）、男子はＧａＮＢａ　ＪＶＣ（調布）、男女混合は東京杉一クラブ（杉並）がそれぞれ優勝した。　（ペン＆カメラ＝都丸満）

角田＆戸田の両２年生後衛も奮闘

　一足先にブロック優勝を決めた同支部の三砂ジュニアの選手らが見守る中、大島中央エンジェルスが小岩クラブとの第３支部対決を制し優勝を飾った。

２年生の角田さん（左）に声をかけるイェモンミャさん

　１枚エースのイェモンミャさんを含む５年生４人と、後衛両サイドには２年生２人が守る先発メンバー。その２年生の角田未明さん、戸田ひばりさんが好レシーブを連発し、エースに球を集め得点を重ねた第１セットは２１－１９で先取。続く第２セットでは１４－２１で落としフルセットに。迎えた第３セット。７－４から戸田さんのサービスエースなどの連続得点で一気に王手をかけると、最後はイェモンミャさんが決め優勝杯を獲得した。

女子ＢブロックＢを制した武蔵ラビット

　エースとしてだけでなく、悔しさからか涙しながらコートに入った戸田さんに声を掛けフォローするなど、“ゲーム主将”としてもチームを引っ張りコートを駆け回ったイェモンミャさん。「主将ではないけど試合では精神的支柱になっている」と倉持監督。「カギは２年生の２人だった。今日は自分の役割をバッチリやってくれましたね」とたたえた。

　この先、さらに上を目指すには、「もうひとり４番（章子涵さん）が攻撃参加できるようにし、後衛も３番の子（加藤紡さん）の守備範囲が広がれば」と課題を掲げ期待を膨らませた指揮官。根岸美沙葵主将は「皆が全力でプレーしていて練習通りできていました」と笑顔で振り返り、「夏に向け全国を狙っていきます」と力強く誓った。

武蔵ラビット、小さくてもＶ！

　身長１６０センチを超える２選手がいた昨年に比べ、今チームは最高でも１５０センチと小粒な武蔵ラビットが、身長差を感じさせないプレーで連覇を飾った。

女子Ｃブロック優勝の三砂ジュニア

　身長が低いと決定力が不足する。それを補うため、「レシーブは一生懸命練習していました」と須惠秀明監督。決勝の第１セットでは、ミスなどで先取されたが、２セット目には練習の成果をしっかり発揮しフルセットに持ち込み、その勢いのまま頂点に立った。

　須惠監督は「練習の成果は出せたかな。よく頑張ったなと思います」と目尻を下げ、高木樹里主将は「１セット目を取られて焦った。（身長は）小さいけどレシーブで粘れて良かった」と振り返り、目標の東京女王に向け、「攻撃力がまだ低い。それまでにはもう少し練習して成長したい」。全国大会につながる夏の都大会で、一回り大きくなった小さなラビットが再び頂点を狙う。

女子Ｄブロックで頂点に立った鷹番ＪＶＣ

ＧａＮＢａ初優勝

　昨年、準優勝に終わった悔しさを胸に臨んだＧａＮＢａ　ＪＶＣが東金町ビーバーズ（葛飾）を下し初優勝を飾った。

　昨秋の東京新聞杯では、エースに加え鹿野太雅君も攻撃に加わり初優勝を飾り、その後の関東大会でも頂点に立つ成績を残したＧａＮＢａ。その鹿野君が今チームのエースとしてコートを縦横無尽に駆け回りチームをけん引した。

男子で優勝を飾ったＧａＮＢａＪＶＣ

　第１セットを２１－１５で先取したが、第２セットでは、「一人でずっと打ってきているので疲れがでたかな」（徳納卓哉監督）という中盤、エースの“失速”などで逆転されフルセットに持ち込まれた。だが、第３セットは鹿野君の体力を考え攻撃を変更。「勝負どころでしっかり決める」（徳納輝主将）というエースと、昨年からコンビを組むセッター・徳納主将との息の合ったクイックを増やし得点を重ね、主導権を握ったまま逃げ切り頂点に立った。

　新人戦と位置付けられている今大会、全国大会予選のファミマ杯、東京新聞杯と２０１６、１７年の都３大会に続き、７大会連続で決勝に進出しているＧａＮＢａ。徳納監督は「まだまだ粗削り」と話すが、「もう一年、夢を見させてくれるような」と好スタートを切った選手に期待。徳納主将は「３度目の正直で勝って全国に」と力強く誓った。

女子決勝

　▽Ａブロック

大島中央２　２１－１９　１小岩クラ