推奨エコドライブ ふんわりアクセル、そっと発進 車間距離にゆとり、速度キープ 

2022年3月17日 09時49分
 ロシアのウクライナ侵攻の影響もあり、国内のガソリンの価格が高騰している。新型コロナウイルスの感染防止のため、人との接触が少ないマイカーで移動する機会が増える中、家計のやりくりに悩んでいる人もいるだろう。ガソリン代を節約できる方法の一つが「エコドライブ」。皆さんも自分の運転を見直してみては。 (植木創太)

◆ガソリン高騰続く 燃費を1〜3割改善

 エコドライブは、二酸化炭素(CO2)の排出を抑え、地球環境に配慮した運転法だ。国の「エコドライブ普及連絡会」が推奨する十のポイント=表=を意識して運転すれば、燃料消費量を一〜三割改善できるという。
 具体的には、発進するときは、五秒をかけて時速二十キロになるくらいに優しくアクセルを踏む「ふんわりアクセル」を推奨。走行中は一定の速度で走る。日本自動車連盟(JAF)愛知支部のインストラクター近藤雅樹さん(59)は「急発進や急加速はガソリン消費が多い。なるべく速度の波をなくすように」と助言する。ガソリン車は、前方に赤信号が見えたら早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを利かせるのが効果的。エンジンへのガソリンの供給を止める「燃料カット機能」が働き、ガソリンの消費を抑えられる。
 出発前の準備も重要だ。まず確認したいのが、タイヤの空気圧。圧力が低すぎると、接地面が増えて抵抗が増し、余計に燃料を使う。燃費には荷物の重さも大きく影響する。余計な荷物は極力載せないようにしたい。ルーフキャリアーなどの外装品は、使用しないときは外せば空気抵抗も減らせる。渋滞や交通規制を事前に確認して避ければ、燃費と時間の節約になる。
 電気モーターを併用するハイブリッド(HV)車の場合は、エンジンを使う時間を極力減らし、モーターで走る時間を増やすよう意識したい。発進時はモーターの力でゆっくり走りだし、エンジンが動きだしたら目標速度まで加速。その後はアクセルを緩めてモーターを優先させる。赤信号などで止まると分かったら、アクセルから足を離し、軽くブレーキを踏み続けると、「回生ブレーキ」という機能で停車するまで発電でき、航続距離が伸びる。
 ただ、燃費を気にして、ゆっくり走ってばかりいると、周囲に迷惑がかかる。近藤さんは「エコドライブは意識しすぎず、余裕を持って取り組むのが一番。運転も、お財布にもゆとりを」と呼び掛ける。

◆ガソリン高騰続く

 資源エネルギー庁によると、14日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットル当たり175.2円。10週連続で値上がりしており、昨年同時期と比べて30円近く高い。米国がロシア産原油の輸入を禁止したことなどから、世界的に供給不足が心配されているからだ。ガソリン価格を調査している石油情報センター(東京)の担当者は「ウクライナ情勢が好転しない限り、高止まりの状況が続くだろう」と話す。
 一方、国の家計調査で、昨年に2人以上の世帯がガソリンに支出した金額は年間約5万9000円だった。昨年のガソリンの平均価格は1リットル当たり154.7円。現状の170円ほどの価格が今後も続くと、年間で6000円近く支出が増える計算になる。公共交通が不便でマイカーによる移動が基本となる地域や、走行距離が多い人の場合は、負担の増え幅はより大きくなる。

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