【独自】音がしたらコートに氷塊…「飛行機しかない」目撃者証言 羽田新ルート付近、国交省「断定できない」と調査終了 

2022年3月18日 18時44分
テニスコートに落ちていた氷塊(円内)=3月13日、東京都渋谷区で(男性提供)

テニスコートに落ちていた氷塊(円内)=3月13日、東京都渋谷区で(男性提供)

 羽田空港(東京都大田区)の新飛行ルート直下に近い渋谷区のテニスコートで13日、氷塊が見つかった問題で、当時コートにいた男性が本紙の取材に応じ「音がしたので、見たら氷が落ちていた。飛行機からとしか考えられない」と証言した。一方、国土交通省は18日、「調査の結果、航空機由来の氷塊とは断定できない」とし、新ルートの運用を続ける考えを示した。
 氷塊は13日午後3時半ごろ見つかった。当時コートにいた男性医師(67)によれば、「ポトッ」と音がして仲間と周りを見渡すと、きらきら光る氷が直径5メートルほどの範囲に3~4個落ちていた。直径5センチほどで丸みがあり、飲食用の氷とは違う形だった。その20分ほど前、コートをブラシ掛けした時には落ちていなかったという。
 新ルートは羽田空港への着陸経路として、新宿区や渋谷区などの上空を並行して南下する2本を設定。南風時の午後3~7時に運用され、13日も使われた。コートはJR新宿駅の南西約1・5キロで、2本の航路の間にあり、上空900~1000メートルを航空機が通過する。
 コートの南東約100メートルに高さ234メートルの東京オペラシティビルがあるほかは、周囲に高い建物はない。男性は「プレー中にコート上空を飛行機が飛び始めたのが分かった。氷塊を落としたのは飛行機しか思い当たらない」と話す。
 これに対し、国交省の担当者は「氷塊が落ちた現場は、経路から350メートル離れている。当時上空を通過した数機について航空会社に確認したが、機体に氷塊が付着していた痕跡がなかった。航空機から落下した可能性は極めて低い」と話した。氷塊はすでに解けてなくなっており、調査は打ち切るという。(加藤益丈、梅野光春)

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