介護予防体操 高2が考案 日体大桜華高の20人 「ちょっとした運動が、自分のためになる」

2022年3月19日 07時13分

考案した介護予防体操を披露する生徒たち=東村山市で

 高齢者に楽しく運動してもらい介護予防につなげようと、日体大桜華高校(東村山市)の二年生二十人が、足腰の筋力低下を防ぐ二種類の介護予防体操を考案した。専門家らの指導を受けながら約五カ月がかりで完成させた。今後、ユーチューブで体操の動画を公開し、広めたい考えだ。(林朋実)

◆ユーチューブで公開へ

 「私たちの得意な運動で、できることがあるのでは」。二年生の高木莉杏(りあん)さん(17)は体育会系の部活動が盛んな高校であることを念頭に、友人たちに呼び掛けた。昨年十月、介護予防体操をつくる生徒有志のプロジェクトが始まった。
 高木さんが進路の参考にしようと、起業して高齢者向けの運動・栄養指導にあたる母の理恵さん(54)に仕事の話を聞いたのがきっかけだった。超高齢社会に伴って社会保障費増大が深刻化する「二〇五〇年問題」を知った。親が看護師だったり祖父母が病気やけがで要介護者だったりと、高齢者の健康問題を身近に感じている友人も少なくなく、何とかしたいとの思いを強くした。
 高木さんが運動に着目したのは、同居していた曽祖母(故人)の思い出があったからだ。曽祖母は九十四歳だった八年前に腰を骨折して一時寝たきりとなったが、理恵さんが考えた体操をベッドの上で行ううちに、歩いてポータブルトイレを使えるまでに回復。効果を目の当たりにした。

◆2種類、1回10分程度

 生徒たちは、安全で効果的な体操を目指し、理学療法士に学んだことを基に、動きを考案。危険がないか理恵さんにも確認した。音楽に合わせて楽しく体を動かすことを目標にした軽めの体操と、スクワットなどで足腰を鍛えることを重視した体操の二種類を完成させた。いずれも一回十分程度。メンバーの一人の土橋紗良さん(17)は「ちょっとした運動が、自分のためになる。少しでもやってみてほしい」と話す。
 今月十二日には、市社会福祉協議会主催のイベント「介護予防大作戦」で、介護予防体操をつくった経緯を報告した。当初は会場で体操を披露する予定だったが、新型コロナ対策でオンライン開催になったため、動画で体操の一部を紹介した。生徒たちは「コロナが落ち着いたら、地域に出向いて皆さんに直接教えたい」「運動で介護予防ができることを伝えたい」と参加者に語りかけた。

関連キーワード


おすすめ情報