「ひびらく」盛り上げます 「日比谷らくご俱楽部」 座談会&チーム紹介

2022年3月20日 08時53分
 勢いのある若手落語家を後押しし伝統の江戸落語のさらなる隆盛を図ろうと、東京新聞が主催する落語会「日比谷らくご俱楽部」(通称「ひびらく」)。二つ目九人が三人ずつチームを組み、三組が月替わりで東京都千代田区の本社一階ホールで公演する。四月二十日午後七時からの初回を前に、チームリーダーの三遊亭わん丈(39)、林家つる子(34)、桂竹千代(35)が座談会を開き、意気込みなどを語った。 (ライター・神野栄子)

三遊亭わん丈

 −企画を聞いてどう思いましたか。
 わん丈(以下わ) 今、(落語界で)グループがはやっているんですが、僕はグループを組んだことがない。今回初めてで非常にワクワクしています。
 つる子(以下つ) うれしかったですね、新しい落語会で新しいお客さまが増えることが。二〇一五年に結成した「おきゃんでぃーず」で参加します。
 竹千代(以下竹) 東京新聞がバックにつくので、東京新聞の底力を見せてもらいたい(笑)。僕らも全力でやりますけど。
 −新作でいきますか。
 竹 三人とも新作落語をやるので、一発目は新作でいく予定です。
 わ うちはあまり絞らずに。古典落語もそのままじゃなく、今の人向けに表現もできますし。
 つ 同感です。

林家つる子

 −「ひびらく」への意気込みは。
 わ 昔からのお客さまと同時に、新しいお客さまがどんどん来てくださるネタ選びをしないといけない。「落語って予備知識いらないんだ」とか「いいもの見たな」とか思ってもらえるものをお届けしたい。(会のテーマにする)花言葉と、着るものにはこだわりたい。
 つ おきゃんでぃーず解散公演の後、心機一転の会が五月の「ひびらく」。「ちょっと変わったぞ」というところを見せたい。踊り? 求められれば(笑)。
 竹 全員の意識が似ているということもあるので、攻めていきたい。

桂竹千代

 −落語の魅力とは。
 わ 落語って読書好きの人に向いていると思います。活字中毒のような人は頭の中で何でも作れるじゃないですか、落語はそれと一緒。
 つ 古典落語は江戸や明治に作られましたが、今聴いても笑える。人間の気持ちって変わらないところがあって、落語は現代の私たちにも寄り添ってくれるエンターテインメントだと思います。
 竹 「落語の面白さって何?」と聞かれた時は「小説とドラマの間」と言います。ただ笑わせるだけじゃない、落語の深みが伝わればいいなと思ってます。
 わ つる子姉さんも竹千代兄さんも選んだメンバーも含めて、昔の落語を分かりやすく表現している九人だなって思います。
 つ そうですね。
 竹 落語の入り口としては最高のメンバーだと思います!
<さんゆうてい・わんじょう> 1982年滋賀県生まれ。2011年三遊亭円丈に入門。16年二つ目。バンドのボーカルから落語家に転身した変わり種。
<はやしや・つるこ> 1987年群馬県生まれ。2010年九代林家正蔵に入門。15年二つ目。BS日テレ「笑点特大号」女流大喜利などメディアでも活躍中。
<かつら・たけちよ> 1987年千葉県生まれ。明治大大学院修了。2011年桂竹丸に入門。15年二つ目。大学在学中に漫才師デビューし、卒業後に落語家に転身。

◆「花言葉」 季節感と情を表現

(左から)春風亭昇りん、三遊亭わん丈、昔昔亭昇

 メンバーの春風亭昇(しょう)りんさんと昔昔亭昇(せきせきていのぼる)さんは2人とも華がある人で、落語を人を喜ばせるツールと捉えていて、古いことも新しいことも勉強している。チーム名の「花言葉」には「季節感プラス人間の情を表現する落語ができれば」という思いを込めまして、第1回の4月の会は春、スミレをテーマにします。 (わん丈)

◆「飴御前」 新しい私たち見て

(左から)林家あんこ、林家つる子、春風亭一花

 林家あんこさんも春風亭一花(いちはな)さんも、とても柔軟で明るい。コントや歌謡ショーをやる「おきゃんでぃーず」は、「普通の噺(はなし)家に戻りたい」ということで22日に解散しますから、キャンディーにちなんだ「飴(あめ)」に、厳しい時代を生き抜いた女性にならって「御前(ごぜん)」を付けて「飴御前」。新しい私たちを見てください。 (つる子)

◆「らくご少年」 楽しませてなんぼ

(左から)春風亭昇咲、桂竹千代、立川談洲

 春風亭昇咲(しょうさく)さんと立川談洲(だんす)さんにお願いした。私と談洲さんは元お笑い芸人、昇咲さんもお笑いが大好きで感覚が似ている。目の前のお客さまを楽しませてなんぼ、という3人です。チーム名は「らくご少年」「kimono」の二つから、「ちょっとジャニーズっぽい感じ」と2人に好評だった「らくご少年」にしました。 (竹千代)

◇チケットは22日から特設サイトなどで発売

 「ひびらく」4月席は、「スミレ」をテーマにチーム「花言葉」が登場する。
 チケットは会場観覧券が1500円、ビデオ会議システム「Zoom」によるオンライン視聴券は1000円。発売は3月22日正午からで、購入は「日比谷らくご俱楽部」の特設サイトか、東京新聞オフィシャルショップ=(電)03・6910・2542=へ(平日午前10時〜午後5時)。
 5月席(5月18日)はチーム「飴御前」、6月席(6月20日)はチーム「らくご少年」が登場予定。チケット発売の詳細は後日発表する。

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