市川で「通電火災」か 16日の地震の停電復旧時に漏電 消防が注意呼び掛け

2022年3月22日 07時41分

東京消防庁が動画投稿サイトで公開している通電火災への注意を促す動画の一場面

 千葉県内で最大震度4を記録した、十六日深夜の福島県沖を震源とする地震では、停電から復旧直後の市川市で住宅一棟が全焼する火災があった。県警によると、電子機器から漏電して起きた「通電火災」の可能性がある。消防は「災害による停電時は家電の電源プラグを抜いて」と呼び掛けている。
 十八日朝、同市相之川の住宅密集地では、全焼した木造二階建て住宅で家財の運び出しが進められた。火元となった二階の床が抜け落ち、辺りには焦げた臭いが残った。一階全体を黒く染めたすすが火災の激しさを物語る。
 「二階から出火した。何が燃えているか分からない」。停電から復旧した約四十分後の十七日未明、この家に住む女性から一一九番があった。行徳署によると、二階の居室には電化製品があったとみられる。
 通電火災は、地震や台風の災害で、テレビなどの電子機器本体やコードが損傷したりぬれたりして起きる。停電でこうした不具合に気付かないまま、電気が復旧後に漏電し、思わぬところから発火する。電気ストーブが倒れたことに気付かず、いつの間にか衣類や紙類と接触していて、通電時に出火するケースもある。
 二〇一九年九月、房総半島を中心に甚大な被害をもたらした台風15号発生時も、千葉市などで通電火災とみられる火災が発生。今回の地震でも、総務省消防庁は発生後間もなく、ツイッターで通電火災への備えを呼び掛ける投稿をしていた。
 同庁担当者は「停電中は家電の電源を全て切り、電源プラグを抜くことが基本的な対策となる。避難時は必ずブレーカーを落として」と対策を説明する。
 家電の見た目には問題がなくても、通電後時間がたってから発火するケースもあるとし、「煙が出るなど異常を見つけたらすぐに使用をやめて」と強調した。(加藤豊大)

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