熱海市伊豆山検討委 復興行程、7月めどに 被災者帰還の目安

2022年3月26日 07時16分

伊豆山の復興計画を議論する検討委員会=熱海市役所で

 昨年七月の土石流災害で被災した熱海市伊豆山(いずさん)地区の復興計画を議論する検討委員会の第二回会合が二十五日、市役所であった。市は応急仮設住宅などで暮らす被災者が伊豆山に戻れる時期も含めた復興スケジュールを、七月ごろをめどに明らかにする意向を示した。(山中正義)
 現在、百世帯以上の被災者が、市内外の応急仮設住宅などで暮らしている。市は昨年八月、災害対策基本法に基づき、二次災害の恐れのある被災地域を警戒区域に設定。区域内は原則立ち入りが禁止され、自宅があっても帰れない状態が続いている。被災者からは区域の早期解除を求める声も上がっている。
 委員会で市は、復興の理念などを盛り込む基本計画の骨子案と、その後のまちづくりの将来像をたたき台として示した。委員の一人、伊豆山小学校の国原尋美校長は「ある程度の復興スケジュールを示すことが、住民が戻るのか、戻らないかを決める重要なものになる」と指摘。市側は「現時点で何年かかるかは答えられないが、発生から一年となる七月ごろには何らかの目安が示せれば」と答えた。
 この日は委員以外からも意見を聴くため、警戒区域内に自宅がある被災者でつくる「警戒区域未来の会」代表の中島秀人さん(53)ら二人も参考人として出席。中島さんも復興スケジュールについて「はっきりしてほしい。前に進めず将来像が描けない」と訴えた。
 中島さんは、警戒区域の住民の声を復興計画に反映させるため、自身を委員に加えることも提案。市は今後検討するという。
 次回は四月二十二日を予定している。

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