<新型コロナ>経済再開、第2波に懸念 警戒緩み 各国手探り

2020年5月17日 02時00分
 世界各国で新型コロナウイルスの新規感染者数の減少に伴う都市封鎖や外出制限の緩和が進む中、流行の第二波への懸念が強まっている。韓国では集団感染が起き、政府当局者は十六日、国民に「油断は絶対に禁物だ」と訴えた。他国に先駆けて経済活動を再開したイランやシンガポールなどでも感染者が再び増加。緩和は第二波の引き金になりかねず、普段の暮らしを取り戻したい各国は手探りの対応が続く。
 二月に新興宗教団体を舞台とした集団感染が発生したものの、大量のウイルス検査実施により封じ込めに成功した韓国。政府は消費冷え込みによる景況悪化を考慮して段階的に緩めてきた感染予防策を今月六日にさらに緩和したが、その直後にクラブでの集団感染が発覚した。マスク未着用者の増加など警戒の緩みが目立ちつつあった韓国社会は一転、緊張に包まれた。政府当局者は長期戦を覚悟するよう国民に要請した。
 イランでは三月末に一日当たりの新たな感染者数が三千百人を超えたが、以降は減少傾向に。「感染は制御可能」(ロウハニ大統領)として、四月中旬にリスクが低いとする業態から再開を許可し、モスク(イスラム教礼拝所)での宗教行事も一部で認めた。しかし、五月に入って感染者は再び増加傾向となり、累計で十一万人を超えた。保健省は第二波とは捉えていないが、警戒を強めている。
 人口五百八十万人のシンガポールは大規模な濃厚接触者追跡など早期から対策を打ち出し抑え込みに成功したとみられていたが、百万人以上いる外国人の出稼ぎ労働者の多くが密集して生活しており、盲点を突いて感染が拡大した。 (共同)

◆国内感染56人増

 国内では十六日、新たに五十六人の新型コロナウイルス感染が確認された。累計は一万六千二百七十九人となった。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると一万六千九百九十一人。死者は十九人増え、計七百六十一人となった。
 新たな死者の都道府県別の内訳は東京十一人、大阪四人、北海道、埼玉、石川、京都各一人。

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