<新型コロナ>「2m」ってこれくらい 感染予防の距離 ユニークに紹介

2020年5月16日 16時00分

社会的距離を、アルバム「アビイ・ロード」で横断歩道を渡るビートルズで表現したイラスト=いずれもNOSIGNER提供

 横断歩道を渡るビートルズ、クロマグロ一匹、自転車一台-。新型コロナウイルス感染防止のため人との間に取る「ソーシャル・ディスタンシング」(社会的距離の確保)を、同じサイズの物で例えるユニークな紹介方法が広がっている。緊急事態宣言が解除された地域でも距離を保つことは求められており、関係者は「制約も楽しいものに」と呼び掛けている。
 新型コロナ対策をまとめた情報サイト「PANDAID」は、保つべき約二メートルの間隔を独自のイラストで紹介。運営するデザイン事務所NOSIGNER(横浜市)によると、認知度が高く意外性がある題材を採用した。世界中に拡散され「非常に分かりやすい」との感想も寄せられた。
 太刀川英輔代表は「命を守るため、多くの人に早く知られるべき情報がデザインの工夫で広く伝わった。作り手冥利(みょうり)に尽きる」と話す。
 世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、ツイッターで人との間隔をジャイアントパンダ一頭やキングペンギン二羽などとするイラストを投稿、ネット上で話題だ。「かわいい動物を使って少しでも笑顔になってほしかった。野生動物と人間との適切な距離感を考えるきっかけにもなれば」と山本亜沙美メディアグループ長。
 鳥取県の平井伸治知事が動画投稿サイト「ユーチューブ」で呼び掛けたのは、鳥取和牛一頭分。県のキャラクター「トリピー」が羽を広げた距離が約二メートルとも紹介した。
 聖路加国際大の大西一成准教授(公衆衛生学)は「他人との接触を防ぐ意味で、分かりやすい取り組みは大切」とする一方、「二メートルはあくまで目安で過信は禁物。十分に物理的距離を保てない場所では、ウイルスを通さないフィルターで顔との隙間もないようマスクを正しく着用する事が重要だ」と指摘している。

社会的距離をクロマグロ1匹相当と例えたイラスト

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