切断器具の刃が食い込んで動かず 高濃度汚染配管の撤去作業1カ月も進展なし 東電福島第一原発

2022年3月27日 22時15分
クレーンでつり上げられた切断装置(中央下)。切断に失敗し、配管撤去はできなかった=3月27日午後9時15分、東京電力福島第一原発で(東電ライブカメラより)

クレーンでつり上げられた切断装置(中央下)。切断に失敗し、配管撤去はできなかった=3月27日午後9時15分、東京電力福島第一原発で(東電ライブカメラより)

 東京電力は27日、福島第一原発1、2号機間にある高濃度汚染配管の撤去を試みたが、切断装置のワイヤソーの刃が配管に食い込んで動かなくなるトラブルがあり、作業を中断したと明らかにした。撤去作業は2月24日に始まったが、装置の不具合やトラブルが続き、1カ月たっても進展がない。
 東電によると、クレーンでつり上げた切断装置を地上付近にある配管に設置し、27日午後4時4分に切断を開始。しかし4時半ごろ、ワイヤソーの刃が配管の切断部分に食い込んで動かなくなった。復旧を試みたがうまくいかず、午後8時20分に作業中断を決定し、刃の食い込みを解消して切断装置を地上につり下ろした。今回切断予定だった配管は約12メートル分(重さ約1トン)で、片側を9割切った後にトラブルが起きた。
 配管は直径約30センチで1号機側が約65メートル、2号機側が約70メートル。26分割に切断する。2011年3月の事故当初、原子炉格納容器の破裂を回避するため、炉内にたまった汚染蒸気を外部に出すベント(排気)で使われ、内部が高濃度の放射性物質で汚染されている。配管内には汚染水が入っている恐れがあり、切断部の前後に発泡ウレタンを注入して、漏水を防ぐ。(小川慎一、小野沢健太)

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