日大の田中英寿前理事長に有罪判決「単純ではあるが大胆な手口」5200万円脱税で東京地裁

2022年3月29日 20時51分
日大の田中英寿理事長=日本大学ホームページより

日大の田中英寿理事長=日本大学ホームページより

 日本大学の関連事業で受け取ったリベートなどを税務申告せずに約5200万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた日大前理事長の田中英寿被告(75)に対し、東京地裁(野原俊郎裁判長)は29日、「動機は身勝手で、酌量の余地はない」として懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円(求刑懲役1年、罰金1600万円)の判決を言い渡した。被告側は控訴しない方針。
 野原裁判長は、田中被告が受領した現金を自宅で保管し、所得金額から除外して確定申告するよう指示していたとして「単純ではあるが大胆な手口で、虚偽過少申告の意図は明白」と指摘。大学の業務を受注している業者から謝礼を受け取っていたことが表沙汰になるのを避けたいと考え、隠蔽するために犯行に及んだとし、「動機は身勝手で、申告納税制度への社会的信頼に与えた影響も軽視できない」とした。
 一方、修正申告しており、理事長を含む日大関連の役職を全て辞任したことなどと考慮し、執行猶予を付けた。
 判決によると、田中被告は2018年と20年、日大元理事の井ノ口忠男被告(64)、大阪市の医療法人前理事長の籔本雅巳被告(61)=いずれも背任罪で起訴=らから受け取ったリベートなど計約1億1800万円を自宅などに隠し、所得税約5200万円を免れた。
 田中被告は弁護人を通じて「判決を厳粛に受け止めております」とのコメントを出した。(奥村圭吾)

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