「夢の国」のパワハラ認定、孤立を放置 ディズニーランド運営会社に賠償命じる 千葉地裁

2022年3月29日 22時36分
東京ディズニーランドとディズニーシー

東京ディズニーランドとディズニーシー

 東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーに出演していたパートの女性(41)=休職中=がパワーハラスメントで体調を崩したとして、運営会社「オリエンタルランド」に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、千葉地裁は29日、安全配慮義務違反があったと認め、同社に88万円の支払いを命じた。
 判決によると、女性は2013年2月、業務中に客に右手の指を折り曲げられて負傷。会社に労災申請の協力を求めると、上司から心の弱さを指摘するような発言を受けた。
 その後、女性が過呼吸やうつ症状を発症し、職場内で孤立状態に陥ったことを会社側は認識しながら、職場内の人間関係を調整せずに放置したと認定した。
 一方、原告が「病気なのか」「死んでしまえ」と上司に言われたのはパワハラだと主張していた発言については「一部認められるが、違法とまでは言えない」と判断した。
 同社を巡っては、重さ10~30キロの着ぐるみ着用で腕にしびれなどが生じる「胸郭出口症候群」を発症したとして、30代の元パート女性も提訴しており、現在係争中。
 判決後、女性は「おかしいと声を上げたことが認められた。従業員にとっても『夢と魔法の王国』と自信を持って言える環境になってほしい」と話した。
 同社は「主張が一部認められず誠に遺憾。今後判決文を精査し、対応を検討する」とのコメントを出した。(鈴木みのり)

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