<FUJI’S>電力需給逼迫

2022年3月30日 07時34分
 二十一日夜に舞い込んできた電力需給逼迫(ひっぱく)警報の知らせ。東京電力管内の県東部でも、各所で節電の動きが見られた。季節外れの寒波の中、電気のありがたみを感じた人も少なくなかっただろう。
 電気があって当たり前の日本にとっては一大事。だが、停電が頻発する国に住む人が聞いたら「何をそんなに騒ぐのか」と思われたかもしれない。
 十年以上前、記者がパキスタンに住んでいたときのこと。電力不足は深刻で、半日以上停電が続くこともしばしば。冬場にお湯が使えず、体を洗う際には「えいやっ」と気合で乗り切った。夜は暗闇で「これじゃ何もできない」と不満をこぼすと「早く寝ればいい」と現地住民。ないものはないとあきらめた。
 それに比べれば、暖房の設定温度を下げるなどたやすい。あの経験を思えばと、リモコンを手にした。(熱海通信局・山中正義)

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