<新型コロナ>病床 東京逼迫、9割埋まる 全国の確保数 首相説明の半数以下

2020年5月11日 02時00分
 厚生労働省は十日、新型コロナウイルス感染症の入院患者向けに、都道府県が一日時点で確保した医療機関のベッド数を公表した。東京、石川は80%以上が患者で埋まり、逼迫(ひっぱく)した状況となっている。北海道、群馬、富山、大阪、兵庫、福岡の六道府県も使用率が50%を超えており、余裕のない状況が続いている。
 安倍晋三首相は四月下旬の国会で、代表質問に対し「感染症指定医療機関の病床を最大限動員し、三万二千を超える病床を確保した」と答弁。しかし全都道府県が確保できたのは計約一万四千床で、半数以下にとどまることも判明した。各都道府県は感染拡大のピークに備え、計約三万一千床の確保を目指している。
 政府は新規感染者数や、重症者を受け入れる医療提供体制が整っているかどうかなどを踏まえ、十四日をめどに都道府県に出されている緊急事態宣言を一部解除する検討に入った。
 厚労省は一日時点のベッド確保数と、四月二十八日時点の入院患者数を都道府県ごとにまとめた。ベッドの使用率が最も高いのは東京で約92%。二千床を確保したのに対し、入院患者は千八百三十二人だった。石川は百七十床に対し、患者は百五十人で、使用率は約88%だった。
 入院患者向けのベッドは主に中等症や重症者の受け入れを想定。政府は必要数を確保するため、高齢者や妊婦、糖尿病などの基礎疾患がある人を除き、軽症や症状がない人は自治体が用意したホテルや宿泊施設で療養するよう求めている。
 厚労省によると、宿泊施設については、全国で七日までに計約一万六千室を確保した。

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