盛り土 県、梅雨までに排水対策 崩落の危険 撤去の必要性判断

2022年3月31日 07時10分
 昨年七月の熱海市伊豆山(いずさん)の土石流災害を拡大させた盛り土が現在も残っている問題で、静岡県は崩壊の危険があり、撤去の必要があると発表した。併せて一帯の排水対策もする。(中川紘希、山中正義)
 県は盛り土が残る一帯の安全対策が必要と判断し、梅雨までに二カ所で排水溝を整備するなどの排水対策をする。県は今月中旬、排水溝や土砂撤去のための設計を始めた。梅雨や台風のある六〜九月は撤去作業で土の落下の恐れがあるため監視などを強化する。
 現在も約二万立方メートルの土砂が残り、県は調査の結果、約九千九百立方メートル以上の撤去が必要と判断。熱海市は近く、土地の前所有者である不動産管理会社の元代表(71)=神奈川県小田原市=に、土地の安定性が低い地区の土砂の撤去を求める行政指導をする。従わない場合、行政が税金で撤去などの工事をした後、前所有者から費用を回収する行政代執行を検討する。
 熱海市の斉藤栄市長は、行政指導は土砂の撤去が主たる目的と強調。「市民の命を守ること、安全安心につながることを事業者にはしっかり指導する」と述べた。

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