プーチン氏が怖くて本当のことを言えない? ロシア高官らは誤情報報告と米国が分析

2022年3月31日 18時43分
会見で話すベディングフィールド広報部長=30日、ホワイトハウスで(AP)

会見で話すベディングフィールド広報部長=30日、ホワイトハウスで(AP)

 【ワシントン=吉田通夫】米ホワイトハウスは30日、ロシアのプーチン大統領が、同氏を恐れる政権幹部からウクライナの戦況について正確な報告を受けておらず、「欺かれた」と感じて軍指導部と「緊張関係」が続いているとの分析を明らかにした。
 米情報機関は3月上旬までに、プーチン氏を取り巻く状況や精神状態の分析を本格化。プーチン氏の側近が、同氏を恐れて都合の良い情報しか報告せず、逆にプーチン氏が「側近に異常なまでに怒りをぶつけている」とした分析結果が断片的に報じられていたが、バイデン政権が公式に認めた形だ。
 ホワイトハウスのベディングフィールド広報部長は30日の記者会見で「ロシア軍の戦績がいかに悪いか、(米欧による)制裁措置でロシア経済がいかに疲弊しているかについて、プーチン氏は(政権幹部の)上級顧問から誤った情報を与えられている。(プーチン氏のことが)怖くて本当のことを言えないからだ」と話した。
 結果として「プーチン氏が軍に欺かれたと感じているという情報があり、軍部指導者との緊張関係が続いている」と述べた。
 ロシアの独立系メディアなどは、ショイグ国防相の動静が一時不明になったほか、侵攻前にウクライナ情勢を報告していた情報機関「連邦保安局(FSB)」の幹部らが自宅に軟禁されたとも報じており、プーチン政権内の混乱が取り沙汰されている。
 ベディングフィールド氏は、こうした「緊張関係」の具体例には言及しなかったが、プーチン氏と側近らの摩擦を公表した理由について「ロシアにとって、侵攻がいかに戦略的な失敗だったかを理解してもらうためだ」と説明。ロシア軍が首都キエフ周辺での軍事活動を大幅に縮小し、東部ドンバス地域に集中するとした発表の「一因になっている」との見方を示した。
 米国防総省のカービー報道官も30日の記者会見で「国防総省はこの報告書の基本的な調査結果に同意している」と語った。

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