交通渋滞から解放される? 8人乗りゴンドラが街の上空を自走 都市型ロープウエーの実験場が開所

2022年3月31日 11時54分

実験場で模型を手にするジップインフラストラクチャーの須知高匡社長=神奈川県秦野市で

 新たな都市交通機関を開発しているベンチャー企業「ジップインフラストラクチャー」が、神奈川県秦野市に都市型ロープウエーの実験場を設け、30日、開所式が開かれた。

◆神奈川県秦野市、25年実用化目指す

 社長の須知高匡たかまささん(24)は慶応大在学中、宇宙と地球間で人や物資を運ぶ宇宙エレベーターの研究から、自走式ロープウエーを思い付き、東京都荒川区で起業した。若手研究者や大企業のOBが集まり、社員15人の本格的なベンチャー企業になった。
 同社が開発する「ジッパー」は8人乗り。自動運転で都市の上空を縦横に行き交う。動力源は電池だ。「電気自動車がゴンドラの上に乗っているようなもの」と同社。交通渋滞に巻き込まれることがなく、低コスト。用地買収も必要なく、建設費は1キロ15億円ですむという。次世代型路面電車(LRT)の半分程度だ。

都市型ロープウエーの想像図

 実験場は秦野市菩提の工業団地の一角で、この夏には実験線が完成する。工場内部と屋外を貫き、カーブや傾斜を含む約200メートルほどの規模になる。本社も4月から秦野市に移す。
 須知社長は「課題は公共交通機関としての耐久性。2025年の実用化を目指す」と話している。
 早い時期から同社の取り組みに関心を示し、昨年連携協定を結んだ高橋昌和秦野市長は「秦野発の交通システムを全国に発信できるよう支援したい」と話した。(吉田薫)

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