神奈川県大和市の前副市長が市長に反訴 パワハラ問題「証言捏造と公言され」

2022年4月2日 07時27分
 大和市の副市長だった金子勝氏(65)が昨年四月に辞職後、大木哲(さとる)市長(73)が市職員にパワハラ行為をしていたと証言した問題で、金子氏は一日、名誉を傷つけられたとして横浜地裁に提訴した大木市長に対し、「パワハラは事実。『証言は捏造(ねつぞう)』などと公言され、社会的評価を低下させられた」として、慰謝料など計五百五十万円の損害賠償を求めて反訴したと発表した。提起は三月三十日付。(村松権主麿)
 大木市長は昨年六月、金子氏が報道機関に虚偽の証言をし、名誉を傷つけられたとして謝罪広告掲載と慰謝料など計約千百万円の損害賠償を求めて提訴した。
 反訴状によると、金子氏は、「パワハラの事実は存在し、本人も認識していた」と指摘した上で、大木市長が記者会見で「証言は捏造」と発言し、「政治的な攻撃が目的」などの意見広告をタウン紙に掲載したことは名誉毀損(きそん)に当たると指摘。市長による訴訟について「そのほとんどが事実的根拠を欠く」として不法行為と主張している。
 金子氏は東京都内で記者会見し、大木市長による提訴について「私に圧力をかけるだけでなく、市長に対する批判や、私に続き証言しようとする職員や元職員を萎縮させることが目的。(判決で)棄却されるだけでは市長に罰を与えることにならない」などと述べた。
 大木市長は「書面が届いておらず、現時点でコメントできない」とした。
 この問題を巡っては、市議会の調査特別委員会が管理職にアンケートを行い、約六割が大木市長のパワハラを認識していたと回答。金子氏側は証拠説明書として、地裁にアンケート結果や、三人の元職員が実名でパワハラ被害などを証言した陳述書を提出している。

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