<新型コロナ>不在狙い、休業店舗荒らし 昭島で5件連続 新宿でも

2020年5月4日 02時00分

出店荒らしの被害に遭った飲食店=1日、東京都昭島市で

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、休業している飲食店などを狙った出店(でみせ)荒らしの被害が相次いでいる。四月十四~十九日には東京都昭島市内で飲食店や小売店が五件連続で狙われ、現金十数万円が盗まれた。警視庁はパトロールを強化するとともに、営業自粛中の店やテレワークで社員が不在になっている企業に防犯対策の徹底を呼び掛けている。 (奥村圭吾)
 四月十七日午前八時すぎ。昭島市松原町五の飲食店主(72)が出勤すると、座敷席の窓が開いているのに気付いた。「ずいぶん早く窓開けたんだな」。そう妻に尋ねると、「開けていないよ」と返答があった。
 店内は写真立てや置物が散乱し、防犯カメラの電源は抜かれていた。鍵周辺の窓ガラスが三角形に割られ、釣り銭用の現金約八万円が盗まれていた。店主は「コロナの影響で営業時間を短くしたばかり。売り上げが半減して頑張る中、盗みに入るなんて」と憤る。
 新型コロナの影響で四月二日から長期休業していた新宿区西新宿一の「新宿西口思い出横丁」内の飲食店でも同二十一日に被害が発覚。入り口のガラスが突き破られて侵入されたが、現金は別の場所に移していて被害を免れたという。
 警視庁によると、一部の飲食店が営業時間の短縮などに取り組み始めた三月、都内の居酒屋などの飲食店を狙った出店荒らしは六十四件(前年同期比20・7%増)、事務所荒らしは十七件(同47%増)と増加。緊急事態宣言が出た四月以降は営業を取りやめる店が急増しており、今後も同様の傾向が続く可能性がある。
 同庁捜査三課は、閉店中の店舗に現金や金目の物を置かない▽貴金属や金券などの在庫は別の場所に保管する▽防犯カメラ、センサーライトを活用する-などの対策を求めている。担当者は「二重、三重の防犯対策を心掛け、被害に遭った場合はすぐに通報してほしい」と呼び掛ける。

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