中国、コロナ感染急拡大で増える子どもの隔離 親は付き添えず…1日1万人超え、20年2月以来の水準

2022年4月3日 20時22分
3日、中国・北京でマスクをして新型コロナウイルスの感染対策をしている親子=AP

3日、中国・北京でマスクをして新型コロナウイルスの感染対策をしている親子=AP

 【北京=白山泉】中国の新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず政府が対策強化を急ぐ一方、子どもの感染増加に伴って親子が別々に隔離される事例が増えている。親に届けられる情報も不十分で、子どもの隔離環境の安全性に不安が高まっている。
 2日に国内で確認された新規感染者は1万3146人(無症状含む)。1日当たりの新規感染者数が1万人を超えたのは、湖北省武漢市で感染拡大した2020年2月以来となる。
 このうち、都市封鎖して約2500万人の全市民にPCR検査を行う上海では、過去最高となる8226人の感染が確認された。孫春蘭副首相は2日、コロナ対策の調査のために上海を訪れ、「必要な人を全て検査、隔離、治療し、可能な限り早く感染拡大を抑えよ」と強調した。
 政府が感染抑制に躍起になる一方、隔離された子どもの付き添いを許されない親は不安を募らせている。中国メディアによると、上海のある母親と2歳の女児が感染した際、「政府の要求」に従って別々の病院に送られた。娘の状態を問い合わせても「正常だ」などの返答しかなく、「とにかく早く私の側に送り返してほしい」と訴えた。5歳の男児が隔離されている親も「具体的な情報がなく、息子がいつ家に戻れるかわからない」と困惑しているという。
 上海市政府によると、3月27日時点の6歳以下の感染者は約300人。全てが児童専用の隔離施設に送られているが、中国の小児科医は「親の付き添いを許さない子どもの隔離には、窒息や転落のほか、トラウマ(心的外傷)などの注意が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

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