新駅「新横浜」直通へ わくわく 相模鉄道と東急電鉄 来年3月相互乗り入れ

2022年4月4日 06時48分

東急電鉄のキャラクター「のるるん」(左端)と相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」(右端)と両社の関係者ら

 相模鉄道(本社・横浜市)と東急電鉄(渋谷区)が相互乗り入れする「相鉄新横浜線・東急新横浜線」が2023年3月に開業する。相鉄・東急直通線が開通すると、すでに東急と直通運転している東京メトロや東武鉄道などともつながり、神奈川、東京から埼玉まで7社局14路線をつなぐ広域鉄道ネットワークが完成する。
 先月三十一日、川崎市中原区にある東急の車両基地に東急、埼玉高速鉄道、都営三田線(東京都交通局)、東京メトロ南北線、相鉄、西武鉄道、東武鉄道の車両が集まった。三田線は二十二年ぶりの新型車両6500形、相鉄はヨコハマネイビーブルーの20000系など自慢の車両をそろえ、直通線への期待の大きさをうかがわせた。

川崎市中原区の東急の車両基地に勢ぞろいした鉄道7社局の車両 左から 埼玉高速線、三田線、南北線、東急線、相鉄線、東武線、西武線

 一年後に迫った新横浜線開業をPRするためのマスコミ向け撮影会だったが、噂(うわさ)を聞きつけた約三十人の鉄道ファンが、敷地の外からカメラを向けていた。
 町田市から来た大学二年生(19)は「これだけの車両が一度にそろうなんて奇跡ですよ」と声を弾ませた。
 直通線は、相鉄の西谷駅と東急東横線の日吉を結ぶ約一二・一キロ。西谷−新横浜(約六・三キロ)が相鉄新横浜線、新横浜−日吉(約五・八キロ)が東急新横浜線となる。新横浜と新綱島の二駅が新設される。
 相鉄新横浜線の西谷−羽沢横浜国大は既に一九年十一月に開業し、JRとの直通運転で新宿までつながっている。
 新横浜線も開通すれば神奈川から埼玉の距離は、ぐっと縮まる。
 相鉄側は海老名、いずみ野線湘南台(藤沢市)まで、東急側は目黒を経由して三田線なら西高島平、南北線に乗れば埼玉高速鉄道の浦和美園(さいたま市)まで行ける。
 東急東横線なら渋谷経由で東京メトロ副都心線、さらに東武東上線で埼玉の川越方面へ。直通ではないが西武池袋線の飯能にも行ける。
 特に期待を集めているのが新幹線に乗り換えられる新横浜駅へのアクセスの向上だ。
 現在、渋谷から新横浜は東急東横線菊名駅乗り換えで約四十分かかるが、直通線なら十一分ほど短縮できる。東急鉄道事業本部技術戦略部の小口正紀課長補佐は「(新幹線に乗れば)大阪方面にもつながり、利便性もアップする」と期待を示す。
 相鉄線も、いったん横浜駅まで出なくてもいいので、新横浜への所要時間が大幅に短縮される。相鉄経営企画部の関皓平課長代理は「相鉄沿線の自然豊かな住環境に都心のアクセスが加わるので、より多くの人に住まいとして選んでもらえるのでは」と話す。
 新横浜駅や新綱島駅のほかトンネルなどの工事はほぼ終了し、現在は軌道や駅舎の建設が進んでいる。開業日は今後発表される。
 文・砂上麻子 写真・平野皓士朗
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