オンラインで戦争教える 新宿の平和祈念展示資料館 所蔵資料を学校に貸し出し

2022年4月4日 07時10分

兵士と家族がどのように戦争に巻き込まれていったのかを伝える赤紙や軍装品などの貸し出し資料(平和祈念展示資料館提供)

 第二次世界大戦で戦地に駆り出された兵士や、海外からの引き揚げ者に関する資料を展示する平和祈念展示資料館(新宿区)が、学校に所蔵資料を貸し出してオンラインで説明する授業を始めた。コロナ禍で以前に比べると見学などがしにくい中でスタートした平和教育の取り組みだ。(中村真暁)
 授業は小学生〜大学生が対象で、資料館と学校をネットでつなぎ、四十〜五十分間の授業を行う。テーマは三種類あり、第二次世界大戦下の「兵士」と、大戦終結後にシベリアやモンゴルで強制労働に従事させられた「戦後強制抑留者」、敗戦後に日本に帰国した「海外からの引き揚げ者」。
 学校が受けたいテーマを選び、事前に資料を送ってもらう。例えば「戦後強制抑留者」を選ぶと、飢えや寒さに耐えた抑留者のコートや飯ごう、一日分の食糧として配られた三百五十グラム分の黒パンのレプリカなどが届けられる。子どもたちは、これらに実際触れて戦争の時代を想像できる。
 授業は今年二月から始まり、体験した群馬県や岡山県などの中学、高校から「聞いた話を語り継がなければならないと思った」といった感想が寄せられた。同館の加藤つむぎ学芸マネージャーは、資料を見て触れるため「深く心に残りやすいのでは」と話す。
 オンライン授業や資料の貸し出しは無料だが、資料の送料は申込者の負担。学校関係者の問い合わせは、同館=電03(5323)8711=へ。

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