コロナ情報 少数民族に届け 国際基督教大准教授がHP立ち上げ 25言語で公開

2020年5月1日 16時00分

新型コロナウイルスの注意点を呼び掛けるホームページ。現在25言語に翻訳されている=李准教授提供

 新型コロナウイルスの世界的な拡大に歯止めをかけたいと、国際基督教大の李勝勲(イスンフン)准教授(45)=言語学(写真)=が海外の学者仲間らに呼び掛け、感染防止の注意点を伝える多言語のホームページを立ち上げた。現在、二十五言語。情報が行き届かない可能性のある海外の少数民族に焦点を当て、翻訳数を増やしている。 (臼井康兆)
 「日光や二五度以上の熱に身をさらしても、新型コロナウイルス感染症は防げません」「抗生物質は、コロナなどの病原体には効きません」
 世界保健機関(WHO)のホームページに掲載されている「コロナに関する迷信の打破」。これを李さんが中心となって多言語に翻訳し、自身のホームページで公開中だ。ミャンマーのチンポー語、カメルーンのバサ語などアジアやアフリカの非公用語、少数言語を含む二十五言語で、さらに約三十言語の準備が進んでいる。
 李さんによると、国によってはコロナの基本的な情報も正しく行き渡っていない可能性がある。世界には六千~七千の言語があるとされるが、行政が英語や現地の主要言語で広報し、非公用語や少数言語を軽視することが多いからだ。
 李さんは海外の学者らにWHO情報の翻訳を依頼、これまでに約三十人の協力を得た。発展途上国にはインターネット環境が不十分な地域もあるため、携帯電話でも見やすいよう文字中心の簡素な作りにした。
 李さんは「日本の助け合い精神を世界に発信したい」と話している。ホームページは、https://covid-no-mb.org/

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