ウクライナからの声 街に残った人、逃れた人、一人一人の思いは…【記事一覧】

2022年6月11日 19時37分
 ウクライナに暮らす人々は2月24日からのロシア軍による侵攻で、生活を一変させられた。戦火の中で国内に残った人、国外へ必死で避難した人...一人一人が何を思い、どんな経験をしたのかを記録する。(下に進むにつれて、過去にさかのぼります。随時更新)

「私たちなりに戦争に勝つ方法がある」ポルタバのダシャさん

夫アレクセイさん㊥、娘エバちゃん㊧と一緒に笑顔を見せるダシャさん(ダシャさん提供)

ウクライナの国旗をモチーフにしたキーホルダーや冷蔵庫のマグネットなどを手作りして、インターネットなどで販売。売り上げは全て軍に寄付している。私たちなりの『戦争に勝つ』方法なの。」ダシャ・ボロシンさん

「ガソリンを入れられるかどうかは、宝くじと同じ」キーウのルスランさん

オンライン取材で、スマートフォンに届いた空襲警報の画面を見せるルスランさん

ガソリンを車に入れられるかどうかは、宝くじと同じ。数時間並んでも、そもそもスタンドにあるかどうかも分からない。攻撃を受けているときに比べればましだが、経済への影響は大きい。しばらく続くのでは」ルスラン・プルィルィプコさん

国外への避難者600万人超に

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめによると、ウクライナ国外への避難は600万人を超えた。【関連ページ】UNHCRのデータポータル

「ロシアの降伏で終わらないなら次の戦争が起きる」ブチャの領土防衛隊に志願したキリリュクさん

キーウ(キエフ)郊外のブチャ近くで義勇兵組織「領土防衛隊」に志願した。交戦することはなかったが、銃を抱いて屋外で寝たこともあった。「この戦争がロシアの降伏で終わらないなら、次の戦争が起きる。われわれが勝てなければ、子どもたちが戦争を続けることになる」ドミトリー・キリリュクさん

「なぜすぐ助けてくれなかったのか」日本国籍を持つ息子らと避難するオレナさん

キーウ(キエフ)からポーランドを経てデンマークに避難したオレナさんは、日本国籍を持つ息子(5)と母親の3人で、日本への避難を希望してきたが、2カ月間かなわない状態が続いている。「日本が避難民を受け入れると聞いた時はうれしかった。でも戦争中にもかかわらず、なぜすぐ助けてくれなかったのか」オレナ・バロワチさん

「諦めない。必ずハリコフに帰る」エジプトに避難のオリーナさん

オリーナさんは「ウクライナ人は決して諦めない」という。ハリコフ市内でも、空爆で散らばったがれきはすぐに片付けられ、水道やガスなどライフラインが壊されても素早く修理されるという。自身もエジプトで生活していくために、慣れない土地でも仕事を見つけた。「私は必ずハリコフに帰る。だから難民申請だってしない。アラビア語は分からないけど、生きていくために覚えればいい。そんなに難しいことじゃない。マーシ?(でしょ?)」オリーナ・ジュラベルさん

「問題は日本語だけ。あとは全部OK」福島に避難のオリガさん

畑に野菜の苗を植えるオリガさん=福島県二本松市で


日常会話は、在日ウクライナ大使館からもらった小型翻訳機が頼り。誤訳も多い。「問題は日本語だけ。あとは全部OK」。週1回2時間、ボランティアから日本語を習い、数字は1000まで言えるようになった。「農業をできると聞いたから、福島に行こうと決めた。畑があれば、仕事がある。日本を第二の故郷にしたい。日本とウクライナの懸け橋になりたい」オリガ・ルバンさん

「ウクライナを『兄弟』と呼びながら、なぜ非道な仕打ちができるのか」ロシア軍に一時拘束されたウラジミルさん

プーチン(大統領)はウクライナを『兄弟』と呼びながら、なぜ非道な仕打ちができるのか」ウラジミルさん

「この街に人は住めない」マリウポリに一時戻ったアルトゥールさん

ウクライナ南東部マリウポリで4月27日、壊れた自宅アパート前に座るアルトゥールさんの母(左)=アルトゥールさん提供


全てが終わった。この街に人は住めない。戦闘が終われば、街に戻って暮らせると思っていた。でも、それは無理だと分かった。再建には何年も何年もかかるだろう。戻れると思っていた自分が甘かった」アルトゥールさん

「どうか生きて帰ってきて」弟2人が激戦地で戦うスムイ出身のイリーナさん

弟アレクサンダーさん(26)とローマンさん(22)は激戦が伝えられる東部の最前線で戦っている。届くのは「僕は大丈夫、生きている。姉さん、愛しているよ」。無事を伝えるごく短いメッセージのみ。「どうか生きて帰ってきて」イリーナ・シルカさん

「現地の状況を知ってほしい」娘とキーウから避難したカテリーナさん

とてもハードな道のりでした」。日本で食べ慣れたおにぎりを買ったり、リンダちゃんが大好きなお絵描きをしたりと、落ち着いてきた様子を伝える一方、気掛かりなことも打ち明ける。自身の弟が従軍し、激しい攻撃を受けたキーウ州ブチャなどを転戦していることだ。「現地の状況を知ってほしい」カテリーナさん

プーチン氏、マリウポリ制圧を宣言

 プーチン大統領が、3月1日から包囲攻撃を続けてきたウクライナ南東部の港湾都市マリウポリが「解放された」と主張し、事実上の制圧を宣言した。【記事全文】プーチン大統領が「マリウポリを事実上制圧」宣言 市民残る製鉄所は「封鎖せよ」

「お金が尽きてきた」オデッサから避難のリーナさん

お金が尽きてきた。仕事を探すけど、言葉も分からないし、うまくいかない」リーナ・ポリシェクさん

国外への避難者500万人超に

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめによると、ウクライナ国外への避難は500万人を超えた。【関連ページ】UNHCRのデータポータル

ロシア軍の巡洋艦「モスクワ」沈没

 ロシア軍が防空システムの要としてきた黒海艦隊巡洋艦モスクワが沈没した。【記事全文】巡洋艦モスクワ沈没「最大級の屈辱」ロシアの作戦修正は必至…兵士の犠牲も拡大

「目を開けて見るのがつらかった」ブチャを訪れたアレクサンダーさん

特にひどかったのが『ボクサルナ通り』だった。イルピンに続く目抜き通りなんだけど、道沿いの家々は粉々に吹き飛んで、道には大きな穴が空いていた。ブチャ駅からイルピン方向に進めば進むほど、どんどん被害がひどくなっていた。目を開けて見るのがつらかった」アレクサンダー・コトリアーさん

「コーヒー買えるようになった。でも爆撃は続いている」ハリコフのクリスティーナさん

4月1日、ハリコフの地下鉄駅で避難生活を送るこどもたち(クリスティーナさん提供)


コーヒーやサンドイッチも買えるようになった。街のがれきが片付けられて、散らばっていたガラスの破片もなくなった。でも、まだ爆撃は続いている」「破壊された街を撮り続けているのは、ロシアの犯罪を記録に残すため。そして、それを世界に伝えるため。ロシアはウソをつき続けている。そして一部では、ロシアの言い分が本当だと信じている人もいる。そんなことは耐えられない」クリスティーナ・パシュキナさん

虐殺疑惑に「驚きはなかった」ハリコフのナタリアさん

3月27日、ハリコフ大学で、破壊された車両の前で自ら写真を撮るナタリア・ズバルさん=本人提供


ロシア軍が市民を大量虐殺した疑惑には、もちろん「胸が張り裂けそう」だが、「ロシアは(第2次)チェチェン紛争やシリアへの軍事介入などでも無差別攻撃を繰り返してきたから、驚きはなかった」ナタリア・ズバルさん

「心から感謝している」キーウのアレクサンダーさん

市内ではいろんな援助団体などが支援物資を配ってくれているから、食べ物や水、衣料品には困ることはない。心から感謝している」アレクサンダー・コトリアーさん

キーウ州ブチャで多数の市民の遺体

 ウクライナがロシア軍から奪還したキーウ州ブチャなどで多数の市民の遺体が見つかったことを受け、ゼレンスキー大統領が「ジェノサイド(集団虐殺)だ」と非難した。ロシア政府は現地の状況を「フェイク」として殺害を否定。【記事全文】キーウ州で400人以上の遺体確認 氷山の一角か ロシアの戦争犯罪立証へ検視開始

「私の心も街と一緒に壊された」マリウポリから避難のガリーナさん

遠くに光って見える海が好きだった。私の心も街と一緒に壊された」ガリーナ・プラウディワヤさん
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