<新型コロナ>「ソーシャル・ディスタンシング」→「フィジカル・ディスタンシング」 人との距離、言い換える動き

2020年4月25日 02時00分
 二十五日から、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために東京都の小池百合子知事が呼び掛けた「ステイホーム週間」が始まります。感染抑止では、人と人の間に十分な距離を保つ「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)」が重要とされますが、最近これを「フィジカル・ディスタンシング(身体的距離の確保)」と言い換える動きが出てきました。
 Q ソーシャル・ディスタンシングとは。
 A ソーシャルは「社会」「社交」、ディスタンシングは距離を置くことを意味します。新型コロナウイルスの感染を予防するための世界的な取り組みで、スーパーのレジ待ちで客が近づきすぎないよう、間隔を空けて並んでもらうなど、さまざまな場面で実践されています。
 Q だれが言い換えを始めたのですか。
 A 世界保健機関(WHO)が最近「フィジカル・ディスタンシング」という言い方に改めました。フィジカルは「物理的」という意味。社会的距離という表現だと「愛する人や家族との関係を社会的に断たなければならない」と誤解されかねず、あくまで物理的な距離を置くだけだと伝える狙いです。WHOの専門家は「人と人とのつながりは保ってほしいと願うからだ」と解説しています。
 Q 日本政府はどんな言葉を使っていますか。
 A 主に「社会的距離」という表現を使ってきました。一方、政府の専門家会議は二十二日、接触を減らすための提言で「身体的距離の確保」という言葉を使いました。菅義偉(すが・よしひで)官房長官も二十四日の記者会見で、身体的距離という表現について「社会的に孤立してはいけないという思いが込められている」と理解を示しましたが、現時点で、「社会的距離」を別の表現に置き換えていくことは「特別考えていない」とも話しました。 (村上一樹)

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