米ぬか おこめぶらん・南青山本店 卸会社ならでは新鮮、栄養満点

2022年4月12日 07時06分

圧搾米油のディスプレーの前で、売れ筋の「飲める米糠」を持つ川野穂ノ花店長

 はさ掛けのように飾られた稲がガラス越しに見え、都会のど真ん中である青山の地で静かに異彩を放つ。「おこめぶらん」は米ぬか専門店。米ぬか由来の「圧搾米油」「飲める米糠(ぬか)」、スキンケア商品などを販売するほか「米ぬか発酵ランチ」などの食事もできる店だ。
 手掛けたのは、精米卸販売の老舗・神明ホールディングス(神戸市)。米の消費量は60年前と比べて約半分に減った。糖質制限ブームで「米は太る」とレッテルを貼られたことが大きいと考え、イメージ改善に乗り出した形だ。
 「このままでは米作農家も減ってしまう。私たちは日本の美しい田園風景も守りたいと思っています」(おこめぶらん南青山本店店長・川野穂ノ花さん)
 調べると、玄米なら「健康に良い」と若い女性にも認識されている。そこで米ぬかに着目。米ぬかは玄米を削って精米する際にできるもので、米の栄養素の大半を含む。整腸作用や美容効果、免疫力向上などが期待できる。ところが、酸化劣化の早さにより、食用に適さず、廃棄か、肥料に回されていた。
 しかし米卸会社なら、精米直後の新鮮な米ぬかが使えるので食用に不適な要因が生じない。
 米ぬかを搾る米油は、溶剤抽出が一般的だが、物理的な力のみの圧搾を採用。玄米総量の0・6%しか搾れない製法だが、大量に米ぬかが使える強みだ。
 また、そのままで食べやすいように、微細粉化と加水分解によって水に溶けやすい加工に成功。売れ筋1位は、それによって商品化した「飲める米糠」。「ナチュラル」(10グラム15袋)で2979円。フレーバー5種と「プロテイン」(各3980円)もある。2位は「圧搾米油」。「北海道ゆめぴりか」「千葉ふさおとめ」など銘柄ごとの米油と、ブレンドした「スタンダード」があり、味の違いを楽しめる。100ミリリットルで950〜1166円。3位は「米ぬか油のドレッシング」。生姜(しょうが)、イタリアン、黒ゴマの3種。各1026円。

「春を味わう米ぬか発酵ランチ」。小鉢・デザート付きの店内イートインで1650円。単品もある

 主要ターゲットは30〜40代女性だが、ランチの男性客も増えた。米のイメージアップは着々と進んでいる。 (村手久枝)
 港区南青山2の27の19 エムプレイス青山1階。11〜19時(ランチは11時半〜15時、20食限定)。月曜休(祝日の場合は営業)。(電)03・6863・1540

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