西田幾多郎の歌碑 再設置 鎌倉市、ふるさと納税で400万円集め

2022年4月12日 07時25分

稲村ガ崎公園内に再設置された西田幾多郎の歌碑

 鎌倉市は、二〇一九年の台風19号で被害を受け、国道134号沿いから撤去していた哲学者西田幾多郎(一八七〇〜一九四五年)の歌碑を、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区(稲村ガ崎公園)に設置した。費用としてふるさと納税で四百万円を集めたが、工事にかかった費用は約二百六十万円。残金は今後の維持管理に活用するとしている。 (石原真樹)
 歌碑は高さ二メートルほどで、晩年を鎌倉で過ごした西田が七里ケ浜を詠んだとされる歌が白い石に刻まれている。元あった国道沿いの歩道周辺の土砂が台風被害で流されたため場所を移し、同公園内に先月、再設置された。
 当初は二〇二一年度予算に工事費四百二十万円を計上したが、新型コロナウイルスによる財政難だとして昨年六月、返礼品のないふるさと納税をスタート。九月下旬までに百十七の個人・団体から寄付が集まり、目標金額の四百万円に達した。
 ところが、概算で四百十九万円と見積もっていた工事費用は二百五十九万円だった。八十万円と想定した工事期間中の交通誘導員などの費用は八万円で済み、現場管理の費用など全体的に圧縮されたという。
 残った約百四十万円について、市は寄付者の名前を刻んだ銘板や柵の維持管理などに使うとしている。担当者は「概算と詳細設計の金額に差が出てしまった。歌碑をきれいに保つことで、寄付してくれた人たちの理解を得られたら」と話している。

歌碑が公園内に保管されていた当時の様子=2021年2月撮影、いずれも鎌倉市で


関連キーワード


おすすめ情報

神奈川の新着

記事一覧