コロナの新飲み薬、動物実験で胎児に異常 塩野義「妊婦への使用は推奨されない」

2022年4月12日 19時27分
塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの飲み薬=同社提供(共同)

塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの飲み薬=同社提供(共同)

 塩野義製薬が実用化を目指す新型コロナウイルスの飲み薬について、動物実験で胎児に骨格形態異常を引き起こす「催奇形性」が確認されたことが12日、関係者への取材で分かった。塩野義は妊婦の使用を推奨しない方向で検討している。この薬は目立った副作用が報告されておらず、他の飲み薬に比べて使用制限が少ないのが特徴とされるが、妊婦への投与を防ぐ安全な服薬管理方法の確立が課題となる。
 塩野義は、迅速に審査が進められる「条件付き早期承認制度」の適用を求めているが、判断にも影響する可能性がある。
 塩野義は共同通信の取材に対し「データから催奇形性が示されており、妊婦への使用は推奨されないと考えている」とコメントした。
 塩野義は2月25日、厚生労働省に製造販売の承認を申請。現在審査が行われている。承認されれば、国内の製薬企業が開発した軽症者向けの飲み薬としては初めてで、注目が集まっている。
 関係者によると、妊娠したウサギに人の臨床試験(治験)で使うよりも高い濃度の薬を投与すると、胎児の骨格形態に異常を及ぼすことを確認した。(共同)

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