<山崎まゆみのバリアフリーで行こう>鴨川シーワールド シャチの演技 専用席で
2022年4月13日 07時30分
週末の昼さがりに「鴨川シーワールド」を訪ねました。泣きだしそうな天気にもかかわらず、ベビーカーを押すママさんや、3世代の家族連れでにぎわっていました。
水族館の棟が三つ、パフォーマンススタジオが四つある巨大水族館は、創業50年を迎えました。「建物は1970年当時の施設もありますが、ソフト面でカバーしています」(広報・関晃さん)
通称「スロープ地図」は、車いすやベビーカーのお客さんがスムーズに移動できるルートを案内し、5カ所に点在する多目的トイレの位置も明記。車いすユーザーには入館時に渡されます。園内での車いすユーザーの動きは、スタッフがインカムで連絡を取り合い、手助けが必要なら声を掛け合うそうです。
シャチやイルカ、ベルーガ、アシカのパフォーマンスの見学スタジオには、98年から見やすい位置に車いすやベビーカー専用席であるスペースが確保されています。
障がい者の団体ツアーも受け入れており、コロナ禍で数は少なくなりましたが、現在も「福祉施設サポートプラン」を実施中です。入館料割引や特製ボリューム弁当も用意したプランのちらしには、園内にある多目的トイレのドア幅サイズが示されています。
「お客さまからトイレサイズの問い合わせがありますので」とさらりと話すあたりに、受け入れに慣れている様子がうかがえました。
各動物のパフォーマンスを20分ずつ見学して回ると約3時間。ランチタイムを入れたら4時間でしょうか。ランチにはシャチが泳ぐ姿を見ることができるレストラン「オーシャン」がおすすめです。 (温泉エッセイスト)
<メモ> 千葉県鴨川市東町1464の18。正面玄関で車いす・ベビーカーを1日300円で貸し出す。授乳室やオムツ替え台も。入館料1日大人3000円、子供1800円、幼児1200円、60歳以上2400円。(電)04・7093・4803
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