相次ぐ障害者施設での虐待 逮捕された青梅の職員、2年前も虐待か 施設は市に通報せず

2022年4月15日 06時00分

職員による入所者への傷害事件があった障害者施設=東京都青梅市で

 東京都青梅市の障害者施設で3月、入所者の男性(30)が殴られてけがをした事件で、傷害容疑で警視庁に逮捕された職員の落合大丞だいすけ容疑者(40)が、事件の2年前にも被害者の男性に虐待が疑われる行為をしていたにもかかわらず、施設が法で定められた自治体への通報をしていなかったことが、施設関係者への取材で分かった。

◆転ばせ、無理やり床に押し付ける

 施設関係者によると、落合容疑者による虐待があったとされるのは2020年4月。パニックを起こしていた男性の足を払って転ばせ、無理やり床に押し付けたとされる。
 目撃した別の職員が「やり過ぎだ」と問題視。施設は3週間の自宅謹慎処分としたものの、青梅市などには通報しなかったという。障害者虐待防止法は、虐待疑いなどを把握した場合は自治体への通報義務を課している。
 施設の代表者は本紙の取材に「施設内で対処すれば済むと考えてしまった。申し訳ない」と話した。
 逮捕容疑では、今年3月28日深夜、施設内で男性の顔を数回殴ったり、体を押さえ込むなどして、けがをさせたとされる。男性は搬送先の病院で死亡したが、司法解剖では死因不明とされており、傷害との因果関係は分かっていない。
▶次ページ「虐待を防ぐにはどうしたらいいのか」に続く
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