田中前理事長「永久に決別」のはずが… 有罪確定直後、日大で校友会幹部らと面会

2022年4月16日 06時00分
 所得税法違反罪で東京地裁で有罪判決を受けた日本大学の田中英寿前理事長(75)が、13日に刑が確定した後、大学の施設で大学関係者らと面会していたことが分かった。日大は事件後、13年間理事長として絶大な権限をふるった田中氏との決別を宣言していた。広報課は本紙の取材に事実関係を認めた上で「誠に遺憾であってはならない。調査を検討する」と答えた。

日大の田中英寿前理事長=日本大学ホームページより


 日大は、大学への立ち入りを禁止する内容証明郵便を14日付で田中氏に送付したことも明らかにした。
 日大によると、田中氏は13日に大学の施設を訪れ、同窓会組織の校友会の会長代理と業務引き継ぎを行ったほか、15日にも校友会の本部がある日大桜門会館(千代田区)を訪問。田中氏は、事件後に除名されるまで校友会会長だったが、引き継ぎは大学側が求めたものでないという。
 日大の加藤直人理事長は昨年12月の記者会見で、田中氏と「永久に決別し、影響力を排除する」と宣言。一連の事件関係者が運営に関わることを将来にわたって禁じた。田中氏も自身の公判で「(大学とは)関係を持ちたくありません」と答えていたが、大学関係者には影響力が残ることを懸念する声もあった。
 田中氏は、大学の取引業者から受け取ったリベートなどを税務申告せず、計約5200万円を脱税したとする所得税法違反罪で、東京地裁で懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円の判決を受け、13日に確定していた。(奥村圭吾、三宅千智)

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