中国「ゼロコロナ」で消費減少 1~3月期のGDPは想定下回る4.8%増 

2022年4月18日 12時03分
北京の天安門広場

北京の天安門広場

 【北京=白山泉】中国国家統計局が18日発表した2022年1〜3月期国内総生産(GDP)は、物価の影響を除いた実質で前年同期比4・8%増となった。政府は通年の目標を5・5%前後としているが、新型コロナウイルス再拡大の影響で当初の想定を下回った。インフラ投資や輸出は堅調だったが、変異株オミクロン株の流行に伴う経済都市・上海の都市封鎖など、各地で感染対策のための移動制限が強化されたことで、3月以降の消費が減少した。
 3月の消費は飲食や宿泊、自動車販売などが軒並み減少し、前年同月比で3・5%減と落ち込んだ。都市封鎖による生産停止の影響もあり、3月の自動車生産は同1・0%減。上海は工場の生産再開を急いでいるが、サプライチェーンの寸断や物流の停滞が解消されるかどうかは見通せない。
 中国政府は、電気自動車の購入規制緩和や輸出に関連する税負担軽減で国内景気を支える方針だが、厳しい移動制限が敷かれる中で効果は限定的との見方もある。
 国家統計局の付凌暉ふりょうき報道官は「国内外の不確実性が加速しており、経済発展は困難と挑戦に直面している」と説明。ただ、感染力の強いオミクロン株に対しても徹底して感染を封じ込める「ゼロコロナ」に固執する中国が、自ら不確実性を高めている側面もある。生産や物流への影響が長引けば、世界のインフレを助長する懸念がある。

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