500万人超の避難民がウクライナを脱出 ロシア、国連総長の一時停戦呼び掛けに応じず

2022年4月20日 19時27分
 【ニューヨーク=杉藤貴浩】国連のグテレス事務総長は19日、ロシアが侵攻したウクライナで、21~24日に人道支援のための一時停戦を両国に呼び掛けたが、ロシアは同日の安全保障理事会会合で応じる構えを見せなかった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナから国外に逃れた避難民は500万人に達した。

ポーランド・ワルシャワの大型展示場で服を選ぶウクライナからの避難民(AP)

 停戦の呼び掛けは、ロシアとウクライナで信者が多いキリスト教教派、東方正教会の復活祭(イースター)に合わせ、人道回廊を使った民間人避難や物資供給の拡大が目的。
 グテレス氏は国連本部で記者団に、ウクライナ南東部マリウポリなどを中心に1200万人以上が人道支援を必要としているとし「この数字はウクライナ国内に残った約40%に当たる1570万人まで増加するだろう」と述べた。

ウクライナからポーランドに逃れてきた人々(AP)

 同日開かれた安保理会合ではUNHCRのクレメンツ国連難民副高等弁務官が、人口約4300万人のウクライナから脱出した難民が約500万人に上り、国内でも700万人以上が避難していると報告。「この恐ろしい無意味な戦争を終わらせる道を見つけてほしい」と訴えた。
 会合ではウクライナのキスリツァ国連大使が「事務総長の呼び掛けは重要だ。ロシアに従うよう求める」と表明。だが、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は、非人道的行為を行っているのはウクライナ側との主張を繰り返し「このような状況では、平和と停戦の呼び掛けは不誠実に聞こえる」と難色を示した。

おすすめ情報

ウクライナ危機の新着

記事一覧