デートDV「命の危険度」は 横浜のNPOが冊子発行 相談内容のデータ解析結果掲載

2022年4月21日 07時00分

発行されたデートDVに関する冊子など

 恋人間の暴力や嫌がらせ、性行為の強要などを指す「デートDV」防止のために活動しているNPO法人「エンパワメントかながわ」(横浜市神奈川区)は、電話と無料通信アプリ「LINE」を使ったデートDV相談の事例と、相談内容をデータ解析した結果をまとめた冊子「デートDV白書VOL・10」を発行した。同NPOのホームページ(HP)から購入できる。
 電話相談は月約四十五件、LINE相談は月約百五十件寄せられるという。冊子には、「殴る」「蹴る」「物を投げ付ける」「首を絞める」などの身体的な被害、「不機嫌になる」「暴言を吐く」「人格を否定する」などの精神的な被害に加え、「人付き合いを制限する」などの行動制限や「同意のない性行為」など、類型別に相談件数をまとめた。
 同NPOの相談員は、こうした内容に応じ、相談者の「命の危険度」を五段階で分類して対応している。冊子には、実際の相談のうち匿名化処理した七十件について、分類の精度を測るため、言葉を統計的に解析する「自然言語解析」を用いた検証を掲載した。
 その結果、最も切迫度が高い「危険度5」では、「警察」などの単語が多く登場し、「危険度1」では「性格悪い」「借金」などの頻度が高かった。同NPOでは、危険度分類などの相談手法の有効性と精度を同解析などで確かめ、広めていく方針。
 また、同NPOの阿部真紀理事長が事務局長を務める全国組織「デートDV防止全国ネットワーク」は、デートDVに関する啓発と中学生への質問調査結果をまとめた冊子「なぜデートDV予防教育が必要なのか」と、リーフレット「こんな性教育受けたかった」を発行した。同ネットワークのHPから入手できる。(志村彰太)

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