文通費追及の手、緩めない

2022年4月23日 07時47分
 国会議員一人当たり毎月百万円が支給されている文書通信交通滞在費(文通費)は、在職日数に合わせた日割り支給に改められましたが、使途の基準明確化や公開は先送りされました=写真は八日の東京新聞朝刊一面の報道。このままでは使途が不明瞭な現状を追認したにすぎません。
 論説室では九日の社説「文通費見直し 抜本是正には程遠い」で「抜本的な是正を今国会で行うよう重ねて求めたい」と主張しました。
 読者の皆さんから文通費の見直しに対して「国民をばかにした内容だ」などと怒りのご意見を数多くいただき、その一部は社説の右側に掲載している「発言」欄でも紹介させていただきました。私たち論説室も心強い思いです。
 本紙は以前から、領収書が不要で、使途公開の義務もない文通費は「納得できない」として、一括支給をやめて実費精算とし、使途報告、領収書提出を義務付ける法改正を求めてきました。
 しかし、国会議員側の動きは鈍く、問題は放置されてきました。ようやく重い腰を上げたと思ったら実現したのは日割り支給だけ。そればかりか「調査研究広報滞在費」と名前を変え、事実上の使途拡大を認めてしまいました。
 これではとても納得できません。国会議員としての活動に資金が必要であることは理解します。文通費がその役に立っているのなら、納税者として理解もできます。
 しかし、何に使われているか分からないのに、理解しろというのは、どだい無理な相談です。なぜ一般企業並みの精算方法にできないのか、不思議でなりません。
 国会議員は国民の代表ではありますが、特権階級では決してないはずです。ましてやこれまで数々の政治不信を生んできた「政治とカネ」に関わる問題です。
 うやむやにされないよう、私たち論説室も引き続き追及の手を緩めず、読者の皆さんと監視していきます。
 来週末から始まる大型連休の間、「ぎろんの森」は休載します。ご了承願います。 (と)

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