ウクライナ侵攻2カ月 静岡県東部から平和の祈り 韮山反射炉、国旗の色で照らす

2022年4月23日 08時07分
 ロシア軍によるウクライナ侵攻から間もなく2カ月となる。静岡県東部でも避難民の受け入れが始まったり、平和の訪れを願うさまざまな取り組みが進んだりしている。

ウクライナ国旗と同じ青と黄色でライトアップされる世界遺産韮山反射炉=伊豆の国市で

 ウクライナへの連帯と戦争終結の祈りを示すため伊豆の国市は、世界遺産韮山反射炉を同国の国旗と同じ青と黄色の二色でライトアップしている。暗闇の中、四本の煙突が、優しく輝く。
 市は毎年三月から六月上旬まで、反射炉を白に近い単色で照らしている。山下正行市長は「毎日、侵攻の報道を見る度に心が痛む。市も何かできないかと考えた」。担当者に相談し、二色でのライトアップが実現した。
 ライトアップは六月十二日まで午後五〜九時。反射炉を真下から見るには観覧料(大人五百円、小中学生五十円、市民は無料)が必要。五月二十一日〜六月十二日の土日曜は、入り口のガイダンスセンターの開館時間を午後八時半まで延長する。(渡辺陽太郎)

◆三島に4人避難、親族宅へ 市は受け入れ準備

 三島市は二十二日、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナから成人女性二人と十三歳と三歳の男の子二人の計四人が、十六日から市在住の同国籍の親族宅に避難していると発表した。市はビザ発給や住民登録、日本語学習などの支援体制を整え、四人を受け入れる準備をしている。
 市によると、四人はウクライナ東部のドニプロ市で生活していた。同市はロシア軍の激しい攻撃を受けるマリウポリ市から約三百キロに位置する。今月上旬、三島市に十年以上住んでいる親族女性が「命の危険を感じているため呼び寄せたい」と市に相談した。
 四人は列車で隣国ポーランドに逃れ、首都ワルシャワの日本大使館でビザを申請した。十六日、日本政府が座席の一部を借り上げた航空機で成田空港から入国し、三島市に到着した。現在、女性宅で新型コロナウイルス対策の自主隔離期間を過ごしている。
 市は、住民登録や住宅の確保、教育、就労などの関係各課で協議し、横断的に支援をすると決めた。豊岡武士市長はロシアの軍事侵攻について「二十一世紀なのにありえないことが起きている。一日も早く平和なウクライナになるように祈っている」と話した。四人は二十六日、市長と面会する。(渡辺陽太郎)

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