<新型コロナ>都知事 夜の酒場、入店自粛要請 「若者はカラオケ、中高年はバー」 

2020年3月31日 02時00分
 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、東京都の小池百合子知事は三十日夜、臨時会見を開き、深夜の飲食店などで感染が疑われる事例がみられるとして、「特に若者にはカラオケ、ライブハウス、中高年の方々にはバーやナイトクラブなど接待を伴う飲食店などに行くことは当面お控えいただきたい」と呼び掛けた。 (小倉貞俊)
 会見では、厚生労働省対策本部のクラスター班で都内の感染例を分析した西浦博・北海道大大学院教授も出席。西浦教授は感染経路が不明な事例のうち、夜間から早朝に営業する接待を伴うキャバクラなどの飲食店で感染した疑いのあるケースが三十八人に上ると明らかにした。年代は店員の二十、三十代から客の七十代までと幅広く、四十代(十三人)が最も多い。最近の二週間では、これらのケースが感染経路不明事例の30%に上るという。
 小池知事は、こうした店について「密閉空間」「密集する場所」「密接した会話」のいわゆる「三つの密」がより濃厚な形で重なる場だと指摘。併せて、経済的な影響を受けている飲食店、宿泊施設、従業員などに「支援を国に強く要望し、都独自の対策もしたい」とした。
 都内では現在、重症十六人を含む三百九十四人の患者が入院。知事は、現在五百床の病床を確保していることを明らかにし「目標を四千床とし都医師会と協力して確保していく。軽症者や無症状者は厚労省と協議し、自宅などでの療養に移行させていく」とした。
 今後の感染爆発の可能性について西浦教授は、「感染爆発が起きた欧州では、二、三日に一度のペースで、感染者数が倍増していた。東京の場合、今の時点では爆発的な増加が本格的に始まった、という証拠がない」と説明。その上で「夜の街で感染している事例を止めると、何とか制御できるのではないかと判断している」と語った。

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