まだ頭が上がらない…日大副学長、公用車で田中英寿前理事長に持病薬届けさせる 文科省が再注意

2022年4月23日 10時15分
日本大学

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 所得税法違反罪で執行猶予付き有罪判決を受けた日本大の田中英寿前理事長(75)に対し、主治医である日大の専任副学長が今月18日に、大学の公用車を使って東京都内の自宅に薬を届けさせる便宜を図っていたことが分かった。日大から報告を受けた文部科学省は翌19日、日大幹部と田中氏側との接触が続いていることについて「疑念を抱かせるような行為はするべきではない」と日大常務理事ら幹部を呼び出し注意した。

◆副学長は主治医で事件舞台の病院建設担当

 日大によると、副学長は18日夕方、大学の公用車で帰宅後、その運転手に依頼し、田中氏の持病の薬を同じ区にある田中氏の自宅兼ちゃんこ料理店まで届けさせた。薬は店の従業員に手渡したという。
 副学長は医学部長などを歴任し、日大理事らによる背任事件の舞台となった付属病院の建設を担当している。今回の事案を把握した大学側は、一連の事件後に宣言した「田中体制との決別」に反し、車両の目的外使用にも当たる「不適切な行為」として、加藤直人学長兼理事長が副学長に注意した。
 田中氏を巡っては、13日の刑確定後に日大の施設を連日訪れ、同窓会組織の幹部や理事と会っていたことが発覚。日大は田中氏に施設への立ち入り禁止を通告し、文科省も「前理事長と決別できていないとの疑念を生じさせる」として日大を注意していた。

◆「個人的な便宜は言語道断」「本当に決別しているのか」

 今回を含めた一連の接触について、日大関係者らからは「どんな事情があれ、大学のルールを破って個人的な便宜を図るのは言語道断」「田中氏と幹部らの間には個人的な関係性が残っており、本当に決別していると言えるのか」と批判が上がっている。
 文科省私学部は「日大は田中氏との決別を宣言し、新理事長選などを控え、新体制を構築していく最中。学内外を問わず、立場のある人間による疑念を抱かれるような行為は控えるべきだ」と指摘している。(奥村圭吾)

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