JDI、主力工場売却へ 白山 米アップル・シャープと交渉

2019年12月27日 16時00分
 経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が、主力の白山工場(石川県白山市)を米アップルとシャープに売却する方向で検討していることが二十七日、分かった。白山工場は液晶パネルの需要低迷で稼働率が下がったため、七月から生産を停止している。売却によって財務体質を改善する狙いがあるとみられる。
 JDIは二十七日に「白山工場については、あらゆる選択肢を検討しており、生産設備およびインフラ設備などの状態を総点検している」とのコメントを出した。
 JDIは再建策の一環として、アップルに白山工場の一部設備を二億ドル(約二百十九億円)で売却する方向で交渉していたが、シャープを加えて工場全体を売却する検討に入ったようだ。関係者によると、売却額は八百億~九百億円程度で交渉しているとみられ、年度内の合意を目指しているという。
 白山工場は、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向け液晶パネルを生産するJDIの主力工場の一つ。二〇一六年末に稼働を開始した。アップルが建設資金の大半の約千七百億円を前受け金として拠出しており、返済がJDIの負担になっている。
 アップルのスマートフォンを巡っては九月発売の液晶パネルを採用したモデルの販売が好調で、供給しているシャープの工場の稼働率も高まっているという。

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