富士山火砕流、最大4キロ延長 中間報告 主要道寸断恐れ

2020年3月30日 16時00分
 山梨、静岡、神奈川各県などでつくる「富士山火山防災対策協議会」は三十日、最新の知見に基づいて改定中の富士山ハザードマップについて中間報告を公表した。山梨県富士吉田市や静岡県富士宮市で、従来の想定よりも火砕流の到達距離が最長で約二~四キロ延びることが判明。この場合は主要道路を寸断する恐れがあり、避難に使えないため、避難計画の見直しが急務だ。
 現行の富士山ハザードマップは二〇〇四年に国が策定し、同協議会が二〇年度中の改定を目指している。今回の中間報告は対象となる噴火現象を火砕流と小規模溶岩流として作業した。火砕流では、過去五千六百年間で最大規模の「鷹丸尾(たかまるび)火砕流」を参考に、噴出量をこれまで想定してきた二百四十万立方メートルから、一千万立方メートルに変更した。
 急勾配が続く三十五地点を設定して計算した結果、火砕流は従来の想定よりも北東と南西方向に長く流れる傾向になり、最長で富士吉田市で約四キロ、富士宮市で約二キロ、それぞれ到達距離が延びた。
 中には、富士吉田市と静岡県小山町を結ぶ有料道路「東富士五湖道路」や、富士宮市と静岡県御殿場市を結ぶ「富士山スカイライン」が寸断するケースがあった。火砕流は、高温の火山灰や岩石が高速で斜面を流れ下る現象で、発生してからでは避難するのは難しい。

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