<新型コロナ>外出自粛 首都一変

2020年3月29日 02時00分

(上)27日、東京都渋谷区のスクランブル交差点を行き交う人=午後6時17分(隈崎稔樹撮影) (下)28日の同時刻、同じスクランブル交差点は人出が少なかった(平野皓士朗撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都や首都圏などの各県が不要不急の外出自粛要請を出した後の初めての週末となった二十八日。多くの若者が集う渋谷や高齢者が多い巣鴨などでは訪れる人が減り、普段と異なる光景が広がった。 (梅野光春、山田雄之)

◆渋谷

 東京・渋谷ではファッションビル「SHIBUYA109」や「渋谷パルコ」など大型商業施設が休館した。人通りは普段よりは少なかったが、街歩きを楽しむ若者の姿も目立った。
 JR渋谷駅前のハチ公前広場。午後二時ごろ、ベンチに座っていた台東区の自営業川口実生也(みきや)さん(24)は「人出は普段よりは少ない。仕事で来ているが、外出自粛は大切だと思う」と話す。
 長女(17)の志望する専門学校を見学に来た松江市の契約社員的場綾子さん(36)は「人が多く感じる。除菌スプレーを持ち歩き、東京で感染しないよう気を付ける」と話した。
 全館休館の掲示が張り出され、人影の少ないSHIBUYA109前。サッカー仲間五人といた神奈川県藤沢市の大学生石井千大さん(21)は「自粛しろと言われたけど、外出禁止ではないし」。感染対策でグラウンドが使えず、渋谷へランチに来たという。

◆池袋

 東京・池袋駅は複数の商業施設が臨時休業。西口のルミネ池袋前はほとんど人通りがなかった。駅構内を歩くと、すれ違う多くは若い世代だった。
 千葉県船橋市の大学生古沢翼さん(24)は高校時代の友人とダーツに行くために訪れた。「半年ぶりに会うので中止にしたくなかった。外出自粛の要請も急だった」と言う。「マスクを着けたり、アルコール消毒を頻繁にしたり、できる対策をしていくしかない」

◆巣鴨

 「お年寄りの原宿」と呼ばれる東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街。アーチをくぐると、シャッターを下ろしたままの商店がちらほらと目に入った。近づくと「臨時休業のお知らせ」の紙が張られ、「東京都の外出自粛要請を受け、二十八日、二十九日は休業させていただきます」と書かれていた。
 「とげぬき地蔵」で知られる高岩寺も人はまばら。土日は列をつくっている「洗い観音」の前も、人がときどき訪れる程度だった。寺の前であめ店を営む大沢敏彦さん(66)は「全然人がいない。普段の土曜は百五十人くらい買ってくれるのに、今日は五十人。三分の一だよ」とつぶやいた。

◆静寂の目黒川

見ごろを迎えた目黒川の桜並木だったが、例年にぎわう橋上も閑散としていた=28日午前、東京都目黒区で、本社ヘリ「おおづる」から(松崎浩一撮影)

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