スマイルバッジ 広がる街の笑顔 JR富士駅周辺の「にぎわい再び」願い込め

2022年4月25日 07時11分

自身のスマイルバッジを持つ大木勝己さん=いずれも富士市で

 マスクで隠れてしまう笑顔の写真をあしらった缶バッジ「スマイルバッジ」が、富士市で広がっている。発案したのは、市中心部で生花店を営む大木勝己さん(54)。新型コロナウイルス禍で苦しむ街の雰囲気を明るくし、活気を取り戻したい。そんな願いを「笑顔」に込めた。(佐野周平)
 大木さんの店は、飲食店を中心とした商店街もあるJR富士駅前の富士駅北地区にある。クリスマスや年末年始の書き入れ時を控えた二〇二〇年末、県からクラスター(感染者集団)多発地域として公表され、客足が激減。祝いの場や発表会などが減り、生花店も深刻な打撃を受けた。
 接客時にマスクでお互いに表情が見えず、心が通いにくくなっていると感じていた大木さん。「街を盛り上げるには、人と人とのコミュニケーションが重要。マスクという壁を取り払いたかった」と語る。
 大木さんは駅周辺の商店主らでつくるまちづくり団体「富士健康印商店会」の会長を務めている。昨夏にスマイルバッジを提案し、三十数店舗が趣旨に賛同して導入。口コミで注文が増えてくると、製販体制を整えるため、昨年十一月ごろから地元の障害者就労支援施設「竹の子」が製造、販売を担っている。
 バッジは直径約六センチの円形で、着用者の笑顔の写真に「マスクの下はこの笑顔!」という文字を添えた。大木さんの店で働く女性スタッフは「ほとんどの人がバッジに気付き、その時点で相手も笑顔になる。打ち解けやすい雰囲気をつくってくれる」と語る。
 現在、市内約五十カ所の店舗や企業、市役所などで約百七十人がバッジを着けている。五十人を超えるほぼ全スタッフがバッジを着けて働く大型店もある。
 商店会はスマイルバッジの普及を目指し、昨年度にバッジを活用した企画を駅周辺で開催。本年度も何らかの企画を計画している。大木さんは「個人でも作れる。スマイルバッジで笑顔を振りまいてほしい」と呼び掛ける。
 竹の子では一個から注文を受け付けており、価格は五百円。富士、富士宮市内なら無料で配送する。問い合わせは、竹の子=電0545(64)0881=へ。

笑顔の写真をプリントしたスマイルバッジ

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