ウクライナ難民を支援する映画会を5月に開催 原爆投下された広島が舞台の「黒い雨」など上映

2022年4月25日 10時13分

「黒い雨」の一場面(©今村プロダクション/林原グループ提供)

 ロシアの侵攻で故郷を追われたウクライナ難民を支援する映画会が5月1〜31日、東京都北区の「シネマ・チュプキ・タバタ」である。原爆が投下された広島が舞台の「黒い雨」(今村昌平監督、1989年)など戦争と平和について考える6作品を上映し、チケット売り上げによる収益を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付する。(砂上麻子)
 障害のあるなしにかかわらず映画を楽しめるようにと、会場は字幕付き映画を音声ガイド付きで上映する映画の専門館。「チュプキ」代表の平塚千穂子さん(49)は「視聴覚に障害のある人にも見てもらい、ウクライナ難民の支援に誰もが参加できるようにしたい」と話す。
 ウクライナの現状に、平塚さんが「映画館主として何ができるだろうか」と模索していたとき、今村監督の次男で今村プロダクション代表の今村広介さん(59)が「チュプキ」を訪れたのが企画のきっかけになった。広介さんから「おやじの残した『黒い雨』を上映してもらいたい。難民支援に充てたい」と提案され、上映を即決した。
 井伏鱒二の同名小説を映画化した「黒い雨」は、原爆投下で悲劇的な運命を迎える人々の姿や2次被爆の恐ろしさを描いている。
 広介さんは「戦争が起きて人が殺され、難民になって困っている人がいる。難民に冷たい日本の政府の話もニュースになるが、映画人にできることで難民を支援したい」と言う。

「ピアノ―ウクライナの尊厳を守る闘い」の一場面(アジアンドキュメンタリーズ配給作品)

 ほか、2014年に親ロシア政権が倒れたウクライナの「ユーロ・マイダン革命」を記録したドキュメンタリーで、広場に置かれたピアノと演奏する市民の姿を描いた「ピアノ—ウクライナの尊厳を守る闘い」、第2次世界大戦を舞台にウクライナで撮影され、再び注目が集まっている「ひまわり」などを上映する。
 平塚さんは「ウクライナの現状や戦争を遠いことではなく、自分のこととして考えてほしい」と話す。
 水曜休館(5月4日は開館)。上映作品、上映日時はチュプキの公式サイトで検索。問い合わせはシネマ・チュプキ・タバタ=電03(6240)8480=へ。

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