校長、遺族に調査断念促す 中1自殺、妹への影響示唆

2020年3月28日 16時00分
 さいたま市立南浦和中一年の男子生徒=当時(13)=が二〇一八年に自殺した問題で、第三者調査委員会の設置を要望するか検討していた遺族に対し、益子慶次校長が「写真をずるい週刊誌がネットに上げる」「(男子生徒の)妹にも調査が入る」と、要望しないよう促すような発言をしていたことが関係者への取材で分かった。
 調査の影響で、同校に入学予定の妹に対する配慮がおろそかになるとの発言もあり、遺族はいったん要望を見送った。その後、支援者の後押しで改めて設置を求め、現在、調査が続いている。
 取材に対し、男子生徒の母親は「娘を人質に取られたようで悪意を感じる」と批判。益子校長は「調査内容に関わることは口外しないよう第三者委から指示された。調査には責任を持って協力する」と話した。
 校長が一八年十二月に遺族宅を訪れた際の録音データによると「勉強したことを説明する」と第三者委について言及。調査対象は地域の人に広がり「必ず(情報は)漏れる」「朝、突然報道陣が自宅を取り囲む」と話した。
 一九年一月には、春に入学予定の妹をサポートする意向を示しつつも、第三者委が調査をすれば「妹は置いといて(自殺した)男子生徒の方にいかなきゃいけないこともある」と発言。男子生徒に関する対応に追われ、妹への配慮が行き届かなくなると示唆した。
 男子生徒は一八年八月に自殺。バドミントン部に所属し、同十二月の校内アンケートで「顧問の教諭に圧をかけられていた」と一部の部員が答えた。顧問は過去に「顔が悪い」などと他の部員に暴言を吐いたとし、校長から指導を受けていた。

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