日産 関・副COO辞任 新体制早くも軌道修正

2019年12月26日 02時00分

関潤・副COO

 日産自動車は二十五日、関潤副最高執行責任者(COO)が退社すると発表し、今月一日付で発足したばかりの新経営体制は早くも軌道修正を迫られた。日産の新たな取締役を選任する臨時株主総会が来年二月十八日に迫っており、速やかに後任の人選を進めるとみられる。大株主のフランス大手ルノーとの調整作業も必要となりそうだ。
 新体制は内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)と三菱自動車から招いたアシュワニ・グプタCOO、関氏の三人による集団指導体制で、早期の業績回復を目指す青写真だった。臨時総会で三人を含む取締役選任議案の承認を目指していたが、見直しを迫られる。
 臨時総会後に予定していた取締役計十二人のうち、七人は独立社外取締役。ルノーはジャンドミニク・スナール会長に加え、新たにピエール・フルーリオ筆頭独立社外取締役を候補に推薦しており、承認が得られれば現状通り二人となる。グプタ氏は日産とルノーの双方が推薦している。グプタ氏を除けば、関氏の辞任で日産社内からの取締役は現状から一人減の内田氏だけになりかねない。日産に対するルノーの影響力が増す恐れがあり、関氏の後任選びは急務となる。
 日産は「最優先課題である信頼回復と業績の立て直しなどは着実に改善が進んでいる。今後も全社一丸となって取り組む」とコメント。関氏が辞任を申し出た理由は明らかにしていないが、関係者は「社長になれなかった不満があったようだ」と説明している。
 関氏は、来年二月に日本電産が次期社長含みで迎え入れる見通し。

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