「桜を見る会」夕食会補塡問題 略式起訴された配川博之・元公設第一秘書の供述全文「不正、十分理解していた」

2022年4月26日 21時00分

「桜を見る会」前夜の夕食会をめぐり、不起訴処分になったことについて記者会見する安倍前首相 =20年12月24日、東京・永田町の衆院第1議員会館で


◆詰めの甘い対応のせいで地元事務所にしわ寄せが

そして、平成25年4月19日に、夕食会が東京都港区赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されましたが、その後、平成26年5月の後援会の平成25年分の収支報告書を提出するまでの間、議員会館事務所の乙らから、平成25年4月の夕食会に関する請求書などが送られてきたり、夕食会の収支に関する連絡などはありませんでした。
そのため、私は、おそらく乙ら議員会館事務所側で、夕食会の費用のうち会費では補えなかった分についても何らかの形で支払いだけは済ませるなどして一応の処理はしたものの、例えば、公職選挙法上の寄付に該当しかねない問題があることを踏まえて、夕食会の収支については後援会の収支報告書には載せない旨の判断をした上で、私たち地元事務所側にも、請求書などの伝票類を送ったり、連絡もしてこないのだろうと認識していました。もちろん、そのような事情があろうと、夕食会の主催者はあくまでも後援会であり、後援会のみが夕食会の収支を収支報告書に記載する義務を負っているものと当時から私は認識していましたから、後援会の会計責任者である私どもにおいて、夕食会に関する収支について、実際にかかった収入と支出の金額を全て記載しなければならないことは私も十分理解していました。
そして、安倍の関係政治団体の中で、後援会以外の団体で、後援会が主催した夕食会にかかる収支を付け替えて計上できるような政治団体は思い当たりませんでしたし、実際、そのような政治団体はありませんでした。したがって、後援会の収支報告書に夕食会にかかる実際の収支を載せる以外の会計処理をすることは、不正な処理になると私なりに当時十分理解していましたし、乙らも請求書などを地元事務所の私どもに送ってこず、何らの連絡をしてこないということは、そのような不正な処理になるとしても、後援会の収支報告書には夕食会の収支を載せないという判断をした上で、あえて連絡してこないのだろうと認識していました。そして、そのような認識だったからこそ、私の方からもあえて乙ら議員会館事務所側に、夕食会の具体的な収支を確認したり、請求書などを送ってこないのかと確認したりはしませんでした。
また、私の率直な気持ちを申し上げれば、不正な処理を含めた機微に触れる議員会館事務所内の経理事務について、あえてこちらから議員会館側の乙らに尋ねることもためらわれましたし、そのような事柄を尋ねて、後援会の持ち出しが出ているような夕食会の収支を後援会の収支として計上するよう指示されても、応じることなどできないという認識でいました。それに、先ほどもお話ししたとおり、そもそも私ども地元事務所で後援会主催の宴会を開催する場合であれば、今回の夕食会のように後援会側の持ち出しがでないようにホテル側と交渉するなどして、慎重に準備していたはずでしたが、
乙ら議員会館事務所側が詰めの甘い対応をしたせいで私ども地元事務所側にしわ寄せがきた上、請求書などを送ってすらこないのはいかがなものか
という気持ちもありました。
そのため私としても、あえて乙らに夕食会の収支を確認しても何も事態が好転することはないと思われましたので、夕食会の収支に関して、乙らに確認の連絡をするようなことはしませんでした。

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