「桜を見る会」夕食会補塡問題 安倍元首相の東京事務所の秘書の供述全文「領収証の発行方法、普通でなかった」

2022年4月26日 21時00分
2019年4月、「桜を見る会」で招待客と記念写真に納まる安倍首相(中央左)と昭恵夫人ら

2019年4月、「桜を見る会」で招待客と記念写真に納まる安倍首相(中央左)と昭恵夫人ら

 「桜を見る会」前夜の夕食会に関する安倍晋三元首相の東京事務所の秘書(乙)の2020年12月11日付供述調書の全文を掲載します。略式起訴された元公設第一秘書の刑事確定記録として開示されたものです。(●●は黒塗り部分。読みやすいよう適宜改行しています)

◆開催決定時から収支は後援会に帰属すると認識

私は安倍晋三の秘書を務めています。安倍の国会議員として主な活動拠点としては、議員会館内の事務所と、安倍の地元である山口県下関市の事務所がありますが、私は、議員会館内の事務所において活動しています。
安倍は平成24年12月に内閣総理大臣に就任した後、総理大臣として平成25年から平成31年までの間、毎年4月に「桜を見る会」を開催しました。
その桜を見る会の開催に合わせて、安倍の主たる後援政治団体である安倍晋三後援会では、安倍の地元である山口などから桜を見る会に招待された安倍の支援者らの支援を募り、毎年、桜を見る会の開催日前日に東京都内のホテルで桜を見る会の前夜祭などと称した夕食会を開催していました。
本日は、桜を見る会前日の夕食会に開催することとなった経緯や実際の開催状況、その夕食会に関する費用の支払い及び処理などについてお話ししします。
(用語の説明など省略)
平成25年4月に最初の夕食会を開催することになった経緯についてお話しします。
平成25年の桜を見る会は、同年4月20日に開催されました。当時、安倍の●●秘書を務めていた私は、平成25年2月頃、安倍のスケジュール管理等を担当していた秘書のAを通じて、その桜を見る会の開催予定日を把握しました。
そして、Aを通じて、地元事務所側にも桜を見る会の日程などを連絡しました。そうしたところ、地元事務所の筆頭秘書であり、後援会の代表者及び会計責任者を務めていた配川博之から「せっかく後援会員ら地元の支援者が桜を見る会に招待されて上京するのだから、安倍本人も呼んで、懇親目的の夕食会を開催したい」という趣旨の要望があり、桜を見る会の前日夜に東京都内で夕食会を開催することになりました。そして、夕食会の参加者の取りまとめなどは配川ら地元事務所側で行い、夕食会の会場手配などは私ども議員会館事務所側が担当することとなりました。
私はAと通じて安倍や昭恵夫人、安倍の母である洋子さんの日程を押さえた上、夕食会の会場として都内のホテルを利用することとし、ホテルの選定やホテル側との契約交渉などもAに担当してもらいました。
このように夕食会の準備においては、東京都内で開催するという事情から、私やAら議員会館事務所側が会場となるホテルの手配などをしましたが、夕食会は、後援会の代表者である配川ら地元側の要望により、地元から桜を見る会に参加するため、上京してくる後援会員ら安倍らの支援者らを集めて、安倍や昭恵夫人との懇談会の場を設ける趣旨で開催するものであり、後援会による後援活動に位置づけられる後援会の主催行事でした。
ですから、私は、夕食会の開催が決まった当時から、夕食会にかかる収支については、あくまでも後援会に帰属するものとして会計処理し、後援会の収支報告書に記載しなければならないものであり、後援会以外の政治団体、例えば晋和会の活動として会計処理や収支報告書への記載をすることはできないという認識でした。
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